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感染症対策

防災コラム


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今年(2014年)、西アフリカを中心に大流行している「エボラ出血熱ウイルス」のニュースは、2003年のSARSコロナウイルス(重症急性呼吸器症候群)、2006年の新型(ブタ)インフルエンザ騒動以来、改めて私たち人類が、新しい未知の感染症の脅威にさらされていることを知らされることになりました。国の感染防止対策の強化が求めれる一方で、私たちも感染症を正しく知ることで日頃からの予防につとめ、そして、"もしも"のために備える必要があります。

感染症には致死性の高いものから、いわゆる風邪程度のものまで症状は様々ですが、何れも、基本は「うつらない(自分や家族が伝染しない)」ための備えをすることが第一です。その為には、それぞれの感染症を知り《 正しく恐れる 》ことが一番重要です。このコラムでは、感染力が高く、しかも症状が重篤化しやすく(致死率が高い)、世界大流行(パンデミック)する可能性があり、治療法が確立されていない新型感染症(高病原性(H5N1/H7N9)鳥インフルエンザなど)の感染症対策について述べていきたいと思っています。


世界で猛威を振るう感染症 その対策は?

例年、冬になると流行するのが季節性インフルエンザやノロやロタなどのウイルス性腸炎などの感染症です。

インフルエンザについては、原因となるウイルスの抗原性が変化しながら毎年、世界中の人たちの間で流行しています。

時折、この抗原性が大きく異なったウイルスが表れ、多くの人が免疫を獲得していないために大流行し、社会機能や経済活動などにも影響を及ぼすいわゆる「パンデミック」となる場合があります。
こうしたものを新型インフルエンザと呼んでいます。



エボラ出血熱と日本のBSL-4施設を考える

安倍首相が、2014年10月2日、所信表明演説に対する代表質問への答弁(参院本会議)で、西アフリカのエボラ出血熱流行などを踏まえた感染症対策について―――《 さらなる強化が必要で、一層取り組みを進める。(高度安全実験施設については)施設が立地する地元関係者の理解を得て、早期に稼働できるように対応したい 》、と述べたそうです。

ここで注目すべきは「BSL-4施設(高度安全実験施設)」について、述べられたことです。


さて、人に伝染する病気である感染症には「細菌」と「ウイルス」の二種類があります。簡単にいうと、細菌はいわゆる「ばい菌」と言われる微生物で、細胞と遺伝子情報(DNA/RNA)を持ち自己複製・増殖することができる単細胞生物をいいます。一方、ウイルスは細菌と違い、遺伝子がDNAかRNAのどちらか片方しかないために自己複製・自己増殖することができず、特定の生物の細胞に入り込んでその遺伝子を使って増殖します。これを感染といいます。細菌感染症とウイルス感染症はともに、感染者の体内で増えたウイルスや細菌が、咳や汗、血液などの唾液や飛沫、体液を通じて他人の体内に入り増殖を繰り返すことや、蚊などの虫や動物などを媒介して人に感染したりします。もちろん、細菌やウイルスは電子顕微鏡で拡大しないと見えないくらい細かく小さい粒子ですので、眼でみてその場で対処することはできません。中世ヨーロッパで猛威を振るった「ペスト(黒死病)」は細菌感染症で、天然痘やインフルエンザなどはウイルス感染症です。

特に新型インフルエンザに代表されるようなウイルスは、日々、動物への感染を繰り返すことで突然変異を繰り返しており、いつしか人から人へと感染するウイルスの型へと進化し、遂には世界的大流行(パンデミック)することが知られています。20世紀初頭に世界大流行したスペイン風邪パンデミック(当時の新型インフルエンザ/A型H1N1)では、主にヨーロッパを中心に6億人に感染し5,000万人以上が命を落としました。パンデミックは社会と経済に大混乱を来たし、あまりの罹患者に戦争が継続できなくなった主要各国は、第一次世界大戦を継続できずに中途半端な形で終わらせることになり、後の第二次世界大戦に繋がったとまで言われています。
治療法となるワクチンの開発と市場に薬(ワクチン)が流通するまでには、数週間から数ヶ月という長い時間がかかることから、それまでの間に、できるだけ自分と大切な家族が罹患しないように努めなけれななりません。治療法が確立されるまでの期間には、経済や流通など人がかかわる社会基盤は大きな混乱をきたすことも予想され、食料備蓄などの対策も必要と言われています。
2014年11月14日 平井(セイショップ・プロデューサー)


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