ホーム > 防災コラム一覧 > 自宅避難所化計画:自宅に避難し、自宅で安心して過ごす
自宅避難所化計画|自宅に備え、自宅に避難し、自宅で安心して暮らすのが自宅避難所化計画です
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例えば「江戸川区ハザードマップ・シミュレーション」では、スーパー台風が襲来した場合に、多くの地域がゼロメートル地帯である江戸川区ではほとんどの地域が水没するとされています。
荒川や江戸川が氾濫したり、 高潮が発生すると 長いところでは2週間以上浸水が続くことが予測され、公共機関も被災者となることから、すぐに助けが来るとは限らないと警告が為されています。
水が引くまで、長いところで2週間以上も、 水道・電気・ガス・トイレが使えない生活に耐えなければなりません。
国や行政も「大規模水害では区民が広域避難することが理想ではあるものの、 現段階においては様々な理由から垂直避難者の発生が不可避である」として、国民へ“平素からの浸水域での籠城避難の対応”を求めており、ここでは“自己備蓄と自力による脱出のための準備”を呼びかけています。国や行政が言う“籠城避難”とは自宅避難のことを差します。一般的に被災エリア内であっても、住家全壊・流失などが生じ避難を余儀なくされる人たちと、避難をしなくても自宅で暮らせそうな人たちがおり、大多数が後者となります。災害後に自宅で過ごすことを選択する場合、自宅避難所化計画を立て備えることをお勧めします。
自宅に垂直避難するならば、2週間の物資を自宅に備える必要があります。
食糧 : 1人×1日3食×14日間=42食
水 : 1人×1日3リットル×14日間=42リットル
トイレ: 1人×1日5~8回×14日間=トイレ回数70~112回
電気 : スマホ×1台(15W)給電×14日間=最低210W
その他: 熱源(調理器具は家にある?)、灯り、衛生用品・・・などなど
以上から、2週間以上の被害想定と考えると、
●食糧:サバイバルフーズ(大缶6缶60食分)×1ケース
●水:15年保存水(2リットル×6本入り×4ケース)
●トイレ:ほっ!トイレタブレット(100回分)×1ケース
●バッテリー(余裕をもって500W程度以上)×1台
●その他、熱源、灯り、衛生用品など
この程度の物資が最低限あれば安心でしょう。
もちろん、防災グッズにだけ頼らず、日常的に使っている食料や飲料、その他の物資のストックを併用して消費することも考えていきましょう。
自宅避難所化計画パッケージ(想定:家族4人分 × 2週間分)
●備蓄食料:25年備蓄食「サバイバルフーズ・バラエティセット[大缶/60食相当]」×3ケース
※(1人3食/日)×(家族4人)×(最大2週間)= 約168食
※備蓄食糧以外にも、日常的に使っている冷蔵庫の食材、カップ麺、菓子類、サプリメント(ビタミン剤・ミネラル剤)など併用
●備蓄食料(サプリメント):サバイバルフーズ・サプリメント[5年保存/4人1袋で約7日分相当]×各2袋
●保存水:15年保存水「カムイワッカ麗水(12リットル/箱)」×10箱
※(1人2~3リットル/日)×(家族4人)×(最大2週間)= 約112リットル~約168リットル ※保存水を備蓄すると量がかさむので冷蔵庫の水やジュース、ウォーターサーバーを併用
●トイレ処理剤(断水時用):ポータブルトイレ「ほっ!トイレタブレット 100回分+処理ビニール袋110枚付き」×2箱程度
※(トイレ利用回数 3~8回/日)×(家族4人)×(最大2週間)=168回~448回 ※処理剤1袋で最大3回分程度のトイレ処理が可能(メーカー推奨では1袋1回分)
●電源:ポータブルバッテリー「JVCポータブル電源 BN-RB10-C(容量1002Wh)」×1台
※(スマホ充電容量:約15W/台)×(家族4人で4台)×(最大2週間)= 最大840W程度※専用太陽光パネル「JVCポータブルソーラーパネル BH-SP100-C(最大出力:100W)」×1個を併用
●その他(必要に応じて備えましょう)