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スーパーエルニーニョ現象と食糧安保を考える

おはようございます。

東日本大震災(2011年3月11日)から 4,659日が経過しました。

今週の12月16日(土曜日)は、富士山が大噴火した「宝永大噴火(1707年)」から 316年目 となります。

富士山は、有史以来、何度も噴火を繰り返してきた活火山で、平安時代の昔の和歌などにも、噴煙をあげる姿が詠まれていますが、この宝永噴火は、ちょうど一つ前の富士山噴火でした。

宝永4年11月23日(1707年12月16日)に噴火が始まり、12月8日(12月31日)に終焉するまでおよそ二週間続き、江戸市中にも10センチ程度の降灰が積もったといいます。

江戸に住んでいた新井白石は

「昼前から雷鳴が聞こえ、南西の空から黒い雲が広がって江戸の空を覆い、空から雪のような白い灰が降ってきた」

とも述べています。

記録を見て行くと、最初の噴火から4日間が最も激しく噴火し、その後小康状態をはさみながらの噴火が断続的に続き、12月31日夜になって噴火がまた激しくなったそうですが、夜遅くに爆発が観測されたのを最後に、その後噴火が終焉したそうです。

ただ、各地に降り積もった大量の火山灰は、その後、二次被害を起しています。

小田原(神奈川県)では酒匂川に堆積した大量の火山灰が、翌年6月の豪雨で、大規模な土石流となって流域を襲い、多数の犠牲者をだしました。

冬なのにポカポカ陽気

先週(12月7日)、雪が大いに降り積もる頃という意味の二十四節気「大雪(たいせつ)」を迎えるにあたり、

「これから、本格的な冬の到来です。」

などとお伝えしましたが、

暦とは裏腹に、先週から日本列島が全国的に、11月上旬並みの平年に比べ高い気温となり、冬なのに “異常な” ポカポカ陽気となりました。

暖冬だからこそ雪に注意

大雪イメージ

今年2023年は、春からスーパーエルニーニョ(8年ぶり)が大きな話題となり、早くから「暖冬」かと言われてきました。

気象庁が12月7日に発表した全国の季節予報(1か月予報)によりますと、

今週は、東日本・西日本と沖縄・奄美では、気温が平年よりかなり高くなりそうですが、

週末12月16日(土曜日)頃から、北日本では日本海側を中心に大雪になるかもしれず、気温もかなり低くなる可能性があるそうです。

また、東日本・西日本と沖縄・奄美でも、週末からは平年並か低くなる見込みで、今週は、気温の変動が大きいようです。

今週から来週にかけて、寒暖差で、体調を崩さないように注意しましょう。

日本列島に北からの寒気が入り込みにくく、逆に南からの温かい空気が入り込みやすくなる「暖冬」では、気温が高いからこそ、水分を多く含んだ大気が「大雪」となります。

暖冬だからこそ雪に注意する必要があります。

エルニーニョ現象とは

エルニーニョ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となります。

このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。

また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向があります。

冬季は西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなる傾向があります。(以上、気象庁のWEBページより)

「エルニーニョ」とは、スペイン語で「神の子」を意味する言葉なのだそうです。

南米エクアドルやペルー沖はフンボルト海流(ペルー寒流)が赤道に向って流れており、世界三大漁場の一つとして知られていますが、

数世紀前、ペルーの漁師が、冬に急に海水温が上がり、獲れるはずの魚が獲れなくなる現象が起き、それがちょうどクリスマスの時期だったことから、漁師たちがその“天災”を「エルニーニョ(神の子)現象」と呼ぶようになったといいます。

気象庁によると、今年はペルー沖の海面水温が1.5~2.5度も上昇するといいます。

「スーパーエルニーニョ現象」とは海面水温が2.0度以上も上昇する場合を指し、これは、観測史上4回しか記録されていません。

気象庁のWEBページ
※エルニーニョ現象及びラニーニャ現象の発生期間(季節単位) をみると、

観測史上でスーパーエルニーニョ現象の発生した年は、

1972年春~1973年春
1982年春~1983年秋
1997年春~1998年夏
2014年春~2016年春

の4回ということになりそうです。

世界食糧危機

干ばつイメージ

その「スーパーエルニーニョ現象」が世界で注目されるきっかけは、世界で食糧危機が初めて議論された1972年が最初でした。

このとき、国連で、第1回世界食糧会議(1974年)が開催される、ことになりました。

1972年のスーパーエルニーニョ現象の発生の年には、南米のアンチョビ漁が不漁で壊滅的な打撃を受け、ソ連、インド、中国南部、西アフリカで干ばつとなり、世界は深刻な食糧不足となりました。

翌年の1973年、世界各国はアンチョビなどの代替飼料として、アメリカの大豆に食糧を求めました。

その後、1982年~1983年にかけて発生した「スーパーエルニーニョ現象」では、世界各地で、大雨豪雨、長雨、洪水、熱波、干ばつ、寒波などの異常気象が頻発することになりました。

オーストラリアから東南アジア、西アフリカでは干ばつが襲い、逆に、南米エクアドルやペルーでは豪雨・長雨が続き、中国や日本では大雨と冷夏となり、アメリカやヨーロッパでは熱波で死者が続出し、世界各地で農作物に大きな被害がでました。

この1982年~1983年は、東太平洋の赤道付近で、当時今世紀最大と言われる海面水温の上昇が観測されました。

これが、世界の気象学者や海洋学者の注目を浴びることになり、その後、研究が盛んとなり、ペルー沖の天災は、大気と海洋の相互作用による「エルニーニョ現象」と呼ぶ気象現象として定着することになりました。

流行語となった異常気象

こうした異常な多雨や大雨、干ばつ、漁況の異変やらも、海洋(海面水温)が一つの媒体となって、異常気象を引き起こしているというのが、現在の定説です。

近年では毎年のように「異常気象」がニュースに流れ、珍しい現象では無くなりつつあります。

毎年12月に発表される流行語大賞ですが、異常気象のオンパレードとなった1990年(平成2年)は「気象観測史上初めて」が流行語となりました。

この1990年の夏、西日本や東日本では統計開始以来の1位を塗り替える猛暑となり、糸魚川市では、統計開始以来初めてとなる最低気温30度以上(30.8℃)が観測され、11月30日には、統計開始以来で最も遅い台風28号が上陸しました。

7月初めから7月末にかけて、梅雨前線が停滞して、西日本から東日本に大雨(梅雨前線豪雨災害)を降らせました。全国で死者84名、行方不明者2名、住家の全半壊等9,628棟、住家浸水6,971棟など甚大な被害を記録しています。

とくに熊本県などで記録的な大雨を観測され、九州南部・北部地方、東海地方と東北地方の多くの地点で、観測史上1位の降水量が観測され、九州の六角川では観測史上最大となる大洪水になりました。

1990年から30年以上が経ちましたが、今では、観測史上初めての…という異常気象は、毎年の風物詩となっているとさえ思えるほど、珍しくない現象になっています。

日常化する異常気象

エルニーニョが初めて話題になった1980年代、アメリカの学者が、16世紀以降の300年間に、スーパーエルニーニョ現象が、何回発生したかを推計しました。

すると、およそ15年に1回起ってきた、と推計されたのだそうです。

「異常気象」の定義を、日本の気象庁は、30年に1回以下で発生する稀な気象現象としています。

すると、15年に1回は、もう異常気象とは言えませんね。

異常気象は今や日常なのかもしれません。



◆執筆者
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらい ひろや)

防災士(日本防災士機構登録No.040075)、日本人間工学会会員。
1970(昭和45)年、東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜市在住。日本大学大学院で安全工学・人間工学を専攻。大学院修了後、大手ゲーム製造メーカーに入社、企画開発、PL(製造物責任法)担当や品質管理(ISO9000)に携わる。2001(平成13)年、災害用長期備蓄食〈サバイバル®フーズ〉の輸入卸元、株式会社セイエンタプライズ取締役に就任。阪神淡路大震災で家族が神戸で罹災、日常の防災意識や危機管理の啓蒙普及を企図した無料メールマガジン『週刊防災格言』を07年よりスタート。毎週月曜日に防災格言を発信し続け2万人の読者を得ている。
【書籍】天災人災格言集―災害はあなたにもやってくる! ¥1,650(税込)

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