災害大国とも呼べる日本において、いつ、誰が被災者になるかわかりません。近年は防災対策への呼びかけも頻繁に聞かれるようになったため、防災グッズを購入したという方も多いのではないかと思います。
今回は特に女性や赤ちゃん連れの避難で注意すべきこと、夏と冬の違いなどに着目し、より快適で安全な防災対策についてご説明していきます。
災害時の条件によって必要な防災グッズは異なる

一口に「災害」と言っても、その種類は様々です。
例えば地震。避難まで必要となる大震災は頻繁には起こりませんが、事前に避難することが最も難しい災害です。
地震に伴い、津波が発生する危険性もあります。
また、台風や線状降水帯の発生に伴い、年々被害が甚大化している水害。こちらはある程度の予測が可能ではありますが、だからこそ何を持って避難すべきか悩むところだと思います。
そして、地震でも水害でも発生するのが土石流。咄嗟の判断が鍵となるため、やはり事前に揃える必要があります。
そのほか、次のような条件によっても災害時の困りごとは異なります。
- 年齢・性別
- 季節
- 避難場所の違い
では、どのような場面でどのような困りごとに直面することになるのか、その対策となる防災グッズと共に解説していきます。
女性や赤ちゃんなど年齢や性別別の防災グッズ
災害時、避難所に移動してどうにか安全を確保することが出来たとします。
しかし避難所には様々な年齢層や性別、特性の人々がいるため、全ての人に必要な物資が揃っているとは限りません。
特に女性、赤ちゃん、子供にはそれぞれ特別に必要となる防災グッズがあります。
ここでは一般的な誰にでも使える防災グッズとは別に、女性、赤ちゃん、子供それぞれに必需品となる防災グッズをご紹介します。
女性が避難時に必要な防災グッズ
基本的には男性と同様の避難行動が出来る女性ですが、女性特有のニーズがいくつか存在します。
まだ女性目線での避難所運営がなされていないことも多く「あともう少しこうだったらいいのに」という気持ちになる方も多いと言われています。その中でも特に「これがあればよかった」という意見が多数のグッズをご紹介します。
生理用品・生理用下着
近年では避難所に設置されていることも多いですが、生理の症状は人それぞれ。個々人の使い慣れたものがあるほうが安心です。また、生理の際に薬が必要になる方は薬も忘れずに持って行く必要があります。
防犯ブザー
周囲の人々を疑うようで心苦しいかもしれませんが、もしものときのためのお守り代わりに持っているといいでしょう。また、本来の使い方以外に災害時に居場所を知らせるために使用することも可能です。
洗濯用品
避難が長期化すると必然的に洗濯をしなければなりません。その際、女性用の物干しが専用で設置されていることはあまりありません。下着などを安心して干すために目隠しの出来る保護カバーなどがあると安心です。
赤ちゃんの避難時に必要な防災グッズ
赤ちゃん、特にまだ授乳中の乳児の場合には、数時間に一度の授乳が必要となります。母乳を与えている場合でも、ミルクをあげている場合でも、それぞれ別の悩み事が発生します。
目隠し用の大きめの布
母乳を与えている場合には、授乳の際に周りの人の目が気になると思います。しかし授乳室が設けられている避難所はまだ多くはありません。目隠し用に大きめの布があると、周囲の目を気にせずに授乳出来ます。
液体ミルク
赤ちゃんの成長にはミルクが欠かせませんが、衛生的な環境が確保しづらく、お湯も冷ますための水も手に入れ辛い避難所では、液体ミルクが活躍します。常温でも保存出来る点も魅力です。ただし管理には十分に注意し、飲み残しは勿体なくても捨てるようにしましょう。
使い捨て容器
ミルクを与える場合には使用後に煮沸消毒をするなど衛生面での管理が重要です。しかし安全な管理を出来るケースは少ないため、あらかじめ使い捨ての容器を準備しておくと安心です。
子供の避難時に必要な防災グッズ
子供を連れての避難には実に様々な苦労があります。子供の年齢によっては抱っこしての避難が必要となりますし、一人で歩ける子供の場合は勝手に走って行ってしまうということも。またいつもと違う環境に敏感に反応して気持ちが不安定になってしまうことにも注意が必要です。
SOSカード
名前や連絡先、子供の特徴や好きなもの、指定避難所、家族の名前、アレルギーや持病など、個人情報を記載して、防水用のラミネート加工をして持たせておくと安心です。個人情報の漏洩が気になるかもしれませんが、命を守ることよりも大切なことはありません。
靴と靴下
履き慣れた脱ぎづらい靴としっかりとした靴下を履いて避難することは必須です。外を歩く際の危険ももちろんですが、避難所に到着した後も体温調整や安全性を考えて靴下は必ず持って行くようにしましょう。
お気に入りのオモチャやゲーム
避難中はいつもと違う環境で精神的に不安定になる子供は多くいます。その心を護るためにも、ぬいぐるみやオモチャ、ゲームなど、気持ちが解れるようなグッズを揃えておくのは重要です。

25年超・長期保存の非常食
一般的な非常食の賞味期限は3年~5年ですが、サバイバルフーズは常温で25年も長期保存ができ国内製造です。
25年買い替え不要のため、トータルの購入コストが割安。シチュー、雑炊、クラッカーと種類豊富なラインナップを揃えています。
夏や冬など季節別の防災グッズ
災害は発生する時期を選んではくれません。
猛暑の日でも、極寒の日でも、いつ発生するかわかりません。
日常生活を送っていても、夏と冬では必要となるものが全く異なることは誰にでもわかることでしょう。
これが災害時の生活となると、更に重要な違いとなります。
夏の時期の避難時に必要な防災グッズ
帽子
炎天下を移動するときに帽子があるとないとでは体力の消費が大きく異なります。日傘では両手が塞がってしまうため、首元までカバー出来る帽子を用意しておくと便利です。
汗拭きシート・おしりふき
夏場の汗はあせもなどのトラブルに繋がることもあります。お子さんでも使えるようにアルコールやパウダーを含まないタイプの汗拭きシートがあると非常に便利です。また、丈夫で使いやすく、赤ちゃんのデリケートな肌に安心できる「おしりふき」は、実は優秀な防災グッズでもあります。
塩飴・塩タブレット
水は必ず持ち出すと思いますが、やや多めに。加えて塩飴・塩タブレットなど塩分を補充出来るものも必要です。経口補水液もありますが、これは既に熱中症になりかけているときに効果を発するもの。熱中症の「予防」を考えると、水と塩タブレットの組み合わせが持ち出しやすさも加味してベストです。
冬の時期の避難時に必要な防災グッズ
使い捨てカイロ
帰宅難民になることも考慮して防災バッグだけでなく、普段の鞄にもひとつ忍ばせておくと便利です。お腹や首の後ろに貼ることで全身に血液を行き渡らせることが出来ます。
保湿クリーム
冬場は冷えや乾燥で唇や手がかさつく危険性があります。非常時にはささやかな痛みでもストレスを覚えるものです。そのため、できるだけ子供でも使えるワセリンなどの保湿クリームを準備しておくことが必要です。
高カロリーなお菓子
お菓子などの甘いものはストレスの軽減にも役立ちますが、冬場は特に体力を消耗します。そのため、特に帰宅難民になったときのために高カロリーなお菓子、チョコレートやナッツ、ようかんなどを鞄に入れておくことがオススメです。
避難場所の違いによる防災グッズ
災害はどこで発生するかわからないため、避難場所も必ずしも馴染んだ場所であるとは限りません。避難場所は、大きく分けると6種類あります。
一時集合場所
災害発生時に避難場所に向かう前に様子見で一時的に立ち寄る場所。長時間滞在はしない。
一時滞在施設
大規模な災害で公共交通機関が麻痺した帰宅困難者が3日程度滞在する施設。外出先からそのまま滞在することになること、滞在期間を3日程度で想定していることから食料などは施設に用意されていることが多いが、万一の場合を考えて眼鏡や持病用の薬などは日頃から鞄に入れておくようにする。
災害支援ステーション
大規模な災害が発生した際に帰宅困難者が一時的に立ち寄る場所。長時間滞在はしない。
広域避難場所
大規模な地震や二次災害である火災で地域に危険が差し迫った際に移動する場所。一時集合場所や指定避難所、一時滞在施設などから緊急時に移動することになる。
指定避難所(一次避難場所)
地震や台風などの災害によって被災した地域住民が避難生活を送る施設。いわゆる一般的な避難所で、自ら用意した防災グッズを持って行くことになる。
指定緊急避難場所
深刻な被害をもたらす災害から一時的に身を守る場所。津波、地震、土砂崩れなど種類によって安全な場所が定められている。特に津波や土砂崩れの場合は命を守ることを最優先に考えて一刻も早い避難が必要。自宅からの移動の場合には玄関先に防災グッズを置いておくと咄嗟に持ち出すことが出来る。
いずれの避難場所でも、スマートフォンが繋がるということは非常に重要です。そのため、モバイルバッテリーが役立ったという声は多く聞かれます。
また、これ以外にもあえて自宅に留まり避難生活を送る「在宅避難」という選択も考えられます。慣れた環境での生活となるため避難所に向かうよりはストレスがかかりませんが、避難所に向かうのとはまた別の防災グッズが必要となります。
避難所、在宅避難、それぞれの場面でどのような防災グッズが必要となるかは、記事の後半でご紹介いたします。
必要最低限!これだけは必ず用意しておくべき防災グッズ

ここからは避難所へ向かう場合、あるいは在宅避難の場合のいずれでも必ず用意すべき必須アイテムをご紹介します。
まず最低限この3点は用意しましょう。
【基本の防災グッズ必需品】
- 飲料水
- 食料
- 感染症対策アイテム
「防災グッズ必需品ランキング」でも圧倒的上位に入るグッズです。
そこでここは一歩踏み込んで、「どんな風に用意すればいいか」まで含めてご紹介します。
まず全てに共通して言える「量」の面。家族が何人か? どんな構成か? ということによって必要となる量は変わります。
その目安は東京都が提供している「東京防災ナビ」で簡単な質問に答えることによってわかりますので、是非ご活用ください。
飲料水
人間は生命を維持するために必ず水分を必要とします。
その生命維持のために必要となる水は、年齢や体重などによっても変わりますが、1日1人3リットルが目安となります。
重要なのは、これはあくまでも「飲料水」の量であり、生活用水に関しては別途備蓄するようにしてください。
その上で、非常用の飲料水は在宅・避難所でそれぞれ考え方が異なります。
避難所の場合
他の防災グッズも持ち出すため、何リットルも持って行くことは出来ません。しかし、避難所に備蓄してある水や給水車が頼れるます。ただし初日は配布する余裕がない避難所も多いため、まずは1日をしのぐことを考えて500mlのサイズで数本持って行くことがオススメです。
在宅避難の場合
持ち出す必要がないため、ペットボトルのサイズは2Lで問題ありません。500mlのものと組み合わせておくと非常時に持ち出すことが出来て便利です。1日あたり1人3L、7日間分と考えて21Lをあらかじめ用意しておくと安心です。
また、見落としがちなのが飲料水の消費期限です。
いざ必要となったときに既に飲めない状態になっているというのでは意味がありません。
それを避けるための考え方は2つあります。
ローリングストック
日常的に飲料水を購入して使用している場合には、使ったら使った分だけ購入して常に一定の量が手元にあるようにする、という「ローリングストック」がオススメです。古いものから日常的になくなって常に新しくなるため、消費期限を考える必要がありません。
保存期限が長いものを選ぶ
近年は保存期限が非常に長いものも増えています。飲料水を購入して日常使いをしていないという場合は、できるだけ保存期間が長いものを選ぶと良いでしょう。長いものになると、15年間もの間保存出来る飲料水もあります。こういったものがオススメです。
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食料
食料の重要性については、改めて語る必要はないでしょう。
人は食べなければ生きていくことは出来ません。そのため、水と食べ物は必ず準備しなければなりません。
災害時には火を使った調理が出来ない可能性が非常に高く、最悪の場合を考えると「調理をせずに食べられる」あるいは「水だけで食べられる」という特徴のある食料を用意しておくことが必要です。
また、実際に被災した人の意見で多いのが「普段と近い食事が出来るだけで精神的な安定感が違っていた」というものです。
それを加味して、下記のような種類を用意すると安心です。
アルファ米
アルファ米は水を入れるだけで食べられる状態になる優れた備蓄食料です。白米だけでなく、味つきのご飯やおかゆなど、様々な味、堅さに対応しています。サイズも小さいため、主食としてまず検討したい食料です。
おかずの缶詰
主食と共におかずとなるような食料も合わせて備蓄することがオススメです。味の変化、また、栄養バランス両方の面からも、できるだけ様々な種類を確保しておくことが重要です。最近は種類も非常に多く、保存期間が25年にまで伸びているものもあります。
お菓子など
必須とまでは言えませんが、出来ればオススメしたいのがお菓子です。実際に被災経験のある人からは「普段食べているお菓子があるだけで安心した」という意見が多く聞かれます。特に子供のいる家庭では少しだけ多めにお菓子を買い、ローリングストックすると良いでしょう。
感染症対策アイテム
近年では特に関心が高くなりましたが、災害時には感染症対策のアイテムは必需品です。
避難所は人が多く、飛沫の飛散や接触のリスクが高まります。
更に災害時は体力が落ちやすく、感染症にもかかりやすくなります。
そのため感染症対策アイテムは必須です。
消毒液・除菌シート
衛生状態の確保のため、必要なアイテムです。手指消毒だけでなく食器の消毒も出来るため、除菌シートの方がオススメです。
ウエットティッシュ
汗拭きや汚れの除去など様々な目的で使用することが出来ます。子供でも使えるように、消毒液とは別途、アルコールを使用していないウェットティッシュを用意することが重要です。
マスク
マスクは日常生活の中での飛沫の飛散防止にも役立つ上、災害からの片付けをする際に砂塵を吸い込まないようにするという面でも使用できます。効果の高いものから日常使い出来るものまで、場面に合わせたものを購入しておくと便利です。
【持ち出し用】本当に役立つ防災グッズ8選

避難所など、自宅を離れる必要がある場合に役立つ防災グッズをご紹介します。
自宅を離れる際には、鞄の中身に注意しなければなりません。
食料などは避難所で入手出来る可能性が高いため1~2日しのげれば問題ありませんが、避難所特有の悩みが発生することもあります。
それらも加味して持ち出し袋に入れるべきと自信を持ってオススメ出来るアイテムが下記の一覧です。
【持ち出し用防災グッズ】
- 寝具
- 口腔洗浄液・歯ブラシ
- 救急箱・常備薬
- 耳栓
- 懐中電灯
- タオル
- 発電機・変電機
- 雨具
(1)寝具
持ち出し用の避難グッズとして、用意しておきたいものが寝具です。
避難所ではどうしても気が張ってしまう上、特に冬場には寒さで体力を奪われることもあります。
十分とまではいかなくとも、睡眠をきちんととれるということは最も大切なポイントとなります。
そのため、睡眠環境は少しでも整えられるようにするべきです。
アウトドアを趣味としている人の中には高性能な寝袋、マットを持っていると思いますので、それを持ち出せるようにしておくと最も安心です。
とはいえ、アウトドア用の寝袋はハードルが高いものでもあります。
そういった場合には、災害用のスリーピングバッグがオススメです。
サイズが小さく、また軽いため持ち出すにも荷物にならず、職場などにひとつ保管しておけば一時滞在施設としてオフィスに留まらなければならなくなった場合にも使用可能です。
睡眠環境を整えるだけでなく、プライバシーを確保出来るという意味でも便利なグッズです。
(2)口腔洗浄液・歯ブラシ
口腔ケアは通常時でも非常に重要です。
細菌の塊である歯垢は、虫歯や歯周病などを直接的に発生させる原因にもなりますが、それだけではありません。
近年では、感染性心内膜炎、敗血症、虚血性心疾患、誤嚥性肺炎など、様々な全身疾患を起こす菌の温床としての役割も果たしていることがわかってきました。
災害時という非常時ではつい疎かにしがちな口腔ケアですが、体調を安定させる意味でも重視すべきです。
使い捨ての歯ブラシを多めに用意しておくというのもいいですが、より持ち運び、そして保管がしやすい災害用の歯ブラシセットをひとつ用意しておくというのもいいかもしれません。
また、うがいだけで口腔内の細菌を除去できる口腔洗浄液をひとつ入れておくのもいいかもしれません。 使いすぎは禁物ですが、口内がスッキリするため気持ちが落ち着くという効果も考えられます。
(3)救急箱・常備薬
簡単な治療が出来る救急箱や、普段使いしている常備薬はもしものときのために鞄にワンセット作って入れておくようにしましょう。
包帯、消毒液、綿棒、ガーゼ、絆創膏、風邪薬、頭痛薬など。
非常時で怪我や病気に繋がりやすい環境にあります。万一の際にパッと使えるようにしておきましょう。
また、持病がある人は普段から使っている薬に加えてお薬手帳も持ち歩くようにしておきましょう。
薬が足りなくなった場合も、お薬手帳があればスムーズに処方の相談が可能です。
どれくらいの量を使っているのか、飲み合わせは問題ないかも専門家が判断出来るため、オススメです。
(4)耳栓
避難所には多くの人がいるため、常に騒がしい状態です。
日中は問題ありませんが、夜中に人の気配や声が気になって眠れないとなると、体力が回復出来ません。
そのため、耳栓をひとつ持っていると安眠出来る環境を確保出来ます。
ただ、完全に音が聞こえない状態になってしまうと二次災害の際などに危険が及びます。
そのため、適度に音を遮断出来る耳栓を選んで鞄にひとつ入れておくようにしましょう。
(5)懐中電灯
災害時は必ずしも電気が通っているとは限りません。
電気がない状態での夜間は、想像以上の暗さとなります。
そのため、灯りはは必須です。
万一のことを考えて、予備の電池やバッテリーなども合わせて用意しておきましょう。
ただしか細い光ではあまり役に立たないため、より広範囲をカバー出来る災害用の懐中電灯を選んでおく必要があります。
また、両手が塞がらないようにヘッドライトを使うこともオススメです。
ヘッドライトと懐中電灯の両方を用意し、使い分ける形にするとベストです。
(6)タオル
意外と便利なのがタオルです。
濡れたときに手を拭くというのはもちろんですが、防寒具代わりに使えるというのもタオルの利点。
また、火災に遭った際には煙を吸わないように鼻と口を護ることも出来ます。
他にも様々な使い方が考えられるため、数本用意しておくようにしましょう。
ただし、新品のものは水を吸わないため、ある程度使い慣れたものがベストです。
(7)発電機・変電気
デジタル化が進んだ社会では、特にスマートフォンが使用できるかどうかというのが大きな鍵になってきます。
そのため、モバイルバッテリーは防災バッグに入れておくべき必須アイテムですが、最近は災害時に簡単に利用出来る非常電源も販売されています。
また、電気自動車の電力をスマートフォン用に変換するということも、個人で出来るようになりました。
もちろん避難所に行けば電源は用意されることが多いですが、たくさんの人が一度に求めて来るということを考えると、自ら電源を持っているというのは安心材料に繋がります。
(8)雨具
災害時でも天候は空気を読んではくれません。
避難所にいるタイミングで大雨に見舞われるということもあるかもしれません。
そもそも大雨による水害で避難を余儀なくされるケースも少なくありません。
その場合、まずは両手が塞がらないようにレインコートやレインウェアを検討することが第一です。
また、傘を持ち出す場合には「日傘にもなること」というのを基準に選ぶとベストです。
特に夏場の日差しは当たるだけで体力を奪います。
雨の日にも晴れの日にも対応可能な晴雨兼用の傘を一本入れておくと安心です。
【自宅避難用】本当に役立つ防災グッズ5選

自宅での避難の場合には、避難所に向かう場合ほど神経質に防災グッズを用意する必要はありません。
しかし、避難所に行く場合には考えなくてもいいグッズが必要になるというのもまた事実。
そういった注意点も考慮しつつ、下記のような防災グッズを揃えておくと便利です。
【自宅避難用防災グッズ】
- ウォータータンク・給水袋
- ガス・カセットコンロ
- 手回し式ラジオ
- 簡易トイレ
- ボディシート・ドライシャンプー
(1)ウォータータンク・給水袋
自宅での避難の場合、飲料水については多めに用意することが可能でしょう。
しかし、生活用水はそれとは別途用意しなければなりません。
一般的に、手洗いやトイレ(使用可能な場合)、食器洗浄など、フルで水を使うと1人あたり1日につき10~20L必要だと言われています。
例えばお風呂の湯船にお湯を張った状態で保存しておくということも可能です。
しかし、大規模な災害で水が止まってしまった場合にはいつ復旧するかわかりません。
最初の数日はしのげたとしても、その後は給水に頼らなければならなくなる可能性があります。
そういった場合にそなえて、ウォータータンクや給水袋は手元に用意しておく方が安全です。
(2)ガス・カセットコンロ
避難所では炊き出しが行われるため不要ですが、自宅での避難の場合には自ら調理を行う必要があります。
もちろん火を使わずに調理出来る非常食を備えておくのが良いですが、冷たい食事ばかりでは気が滅入ってしまいます。
そのため、カセットコンロは用意しておきたいアイテムです。
日常使いしているカセットコンロは活用していきましょう。
しかし、カセットコンロを持っていないという場合もあるかもしれません。
その場合、わざわざ場所をとるカセットコンロを購入するよりも、アウトドアでも使える携帯用コンロがオススメです。
保管場所も少なく済み、遊びに行く時にも使えるため、用途の幅が広がります。
(3)手回し式ラジオ
災害時に重要なのは、情報です。
現代ではスマートフォンでの情報収集が最も正確で早いというのは言うまでもありませんが、バッテリーが切れて使えないという可能性も考えられます。
充電が出来ない状況ということは、当然テレビからの情報収集も出来ません。
その際に、手回し式で発電出来るラジオがあると便利です。
災害時には地域のラジオ局がピンポイントで情報を発信するケースが多いため、事前に地元のラジオ局の局番も合わせて調べ、ラジオの本体にメモしておくとより安全です。
(4)簡易トイレ
在宅での避難の際に、見落としがちなのがトイレです。
大規模な災害の場合、断水してしまうことがほとんどです。
その場合にはトイレは流せませんし、集合住宅の場合には配管が破損していると汚水が逆流して下の階のトイレから溢れてしまうという危険性もあります。
ですので、案内があるまではトイレを使用することはNGです。
だからといってトイレに行く回数を減らしたり、そもそもトイレに行かないために水分を取らないようにしたりというのは健康状態を悪化させてしまいます。
そのため、家庭の便器に設置して使用できる簡易トイレを用意しておきましょう。
使用済みの便袋は、区市町村のゴミ収集方法に則って処分する必要があるため、あらかじめ処分方法をメモしたものも簡易トイレと一緒に用意しておくと便利です。
特に匂いの問題があるため、必ず防臭効果のあるものを選んで購入するようにしましょう。
(5)ボディシート・ドライシャンプー
トイレの問題と同様に見逃しがちなのがお風呂の問題です。
大規模災害で断水していると、何日もお風呂に入れないということは必ず起こります。
入浴施設が設備を開放してくれることや、自衛隊などがお風呂を設置してくれることもありますが、それも数日が過ぎてからのことになります。
不衛生な状態が続くと健康を害しますし、ストレスにも繋がります。
そのため、ボディシートやドライシャンプーなどを事前に用意しておくことがオススメです。
これは病気などでお風呂に入れない際にも役立つため、ローリングストックのつもりで準備しておくといいでしょう。
災害時に必要なかった・役に立たなかった防災グッズ

災害時に備えて様々な防災グッズを用意することがあると思いますが、準備したもののあまり役に立たなかったというケースも発生します。その定番グッズが下記のようなものです。
【災害時に意外と役に立たなかった防災グッズ】
ロープ
高いところから降りる、モノを結ぶなど用途が限られている割には使い道がないことが多く、特に必要性を感じないと挙げる人が多いアイテムです。
毛布
毛布は「かさばる」「蒸れる」「重い」など、マイナス面が目立つアイテムです。毛布よりも寝袋とマットなど、アウトドアでも使うような軽量のものを選ぶようにしましょう。
テント
避難所ではプライベート空間が用意出来ないため目隠し用のアイテムはほしいところですが、テントまで大きなものになってしまうと広げるスペースがありません。
ろうそく
災害時に灯りは必要ですが、ろうそくの場合は火事が発生する危険性があります。調理に使えるほどの火でもないため、灯りは安全なランタンや懐中電灯、ヘッドライトなどを使うようにしましょう。
手回し式のスマホ充電器
情報を収集するために一時的に使用するラジオとは異なり、手回し式のスマホ充電器はどれだけ必死で回してもほとんど充電が出来ず、ただ疲れるだけです。
25年保存可能!高コスパ非常食【サバイバルフーズ】

サバイバルフーズは、官公庁・自治体をはじめ、全国1,000以上の企業・団体が備蓄食として導入し国内製造の安心と信頼のブランドです。
一般の非常食が3年~5年の賞味期限の中、サバイバルフーズは常温で25年も長期保存ができることが特徴です。
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まとめ

様々な防災グッズをご紹介しましたが、この全てが「必ず使える」というわけではありません。
災害への備えをすることは、日本に住んでいる以上絶対に必要なこととなります。
しかし、真っ先に確認すべきは、自分が住んでいる地域にどのような危険が迫りやすいか、ということです。
自治体の提供するハザードマップを確認し、家族構成を確認し、その上で防災グッズをリスト化して取捨選択する。
つまり、最終的には個々人でカスタマイズしていく必要があります。
お店で実際に見てみたり、通販でお気に入りのものを探したりしながら自分に合った防災グッズを揃えましょう。