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火を備える 〜 マッチというイノベーション 〜

- 株式会社ナカムラ 中村社長
「火と水があれば、何とか生きていけます」とは、中村和弘社長の言葉。
130年続く日本の燐寸産業を支える神戸の老舗燐寸工場ナカムラにお伺いしてきました。
火と言語と道具の使用は、人類を動物と分ける大きな要素です。火を起こすには、摩擦熱や火打石を利用する方法などがありますが、いずれも火口(綿など)に火を着けて、この火を付木(つけぎ)に移して利用します。
慣れた者でも簡単には作れない火は、どこの家庭でも火種として大切に保存されました。最初に人類が火を利用した痕跡(北京原人)からおよそ50万年の間、火を起こすのは山火事などで偶然に手に入れるか、大変な苦労が必要でしたが、それを劇的に変えたのが19世紀初頭のマッチと言うイノベーションでした。
マッチ(安全燐寸)は、摩擦や火花や熱を集めたりする従来の方法とは全く発想を異にして、化学反応を利用した発火をするため着火性が高く、また発火から付木までの工程を一動作で完了する画期的な発明でした。当然のように、あっという間に世界を席巻し、明治の初めには、日本でも広く利用されるようになりました。

- 製作年不明の60 年以上使用されている燐寸を充填する機械
日本での製造は1875年で、清水誠により広められ、その後130年続く産業となります。発明から19世紀〜21世紀の200年間と言う時間の熟成を経て、我々にとってより身近な安心できる科学となりました。(その間にクリアすべき安全性の課題を克服してきました:黄燐の毒性被害等)
しかしながら、戦後の急激なライフスタイルの変化で、各家庭には都市ガス会社よりガスが送られるようになり、日常生活でマッチを使用するシーンは失われていきます。
セイショップ的マッチの意義 〜 鞄に一つマッチを備える 〜
石油化学の時代である20世紀、都市部ではガス会社がガス管を張り巡らせ、各家庭にガスを供給しました。
これらはインフラと呼ばれ、私たちの生活を支える命綱となりました。そのため、もしもの災害時には、真っ先に復旧がされなければなりません。
しかし、インフラ会社が災害復旧をしている間はどうなるのか? もし復旧できない時はどうするのか?
―――自助防災(自分の身は自分で守る)では当然の心配です。
その昔、種火は各家庭に備えられていました。
マッチは、種火を安全に、いつでも・どこへでも持ち運べ、
しかも、何年(100年)でも保存することができる19世紀来のイノベーションです。
キッチンのガスコンロや、使い捨てガスライターはとても便利ですが、災害時の使用を考えると、実は、とても脆弱なものだと気付きます。
災害時には、地中のガス管が断裂し、ガスの供給が止まり、キッチンのガスコンロは使用できなくなります。
また、日頃なら便利なガスライターも、保管を考えたとき不便が生じます。
ガス自体が不安定なため長期保管が難しく、もしガスが失われれば着火すらできないからです。
なぜ脆弱なのでしょうか?――――それは、ガスコンロやガスライターの着火システムが、
マッチほどのイノベーションではないからです。
発火手段が電気や電池(火打石)に変わっただけで、その根本の着火システムは、太古の昔と変わらず、
火花をガスという”付木”に引火させる方法だからです。
日常ならば便利な現代のシステムが、災害時(非常時)に悪いのは、付木(ガス)が不安定であることに由来します。
ガス会社というインフラを利用しなければならない都市ガス・システムでは、
各家庭に、本来であれば”備蓄されるべき火”のコントロール権を完全に他人任せにしてしまっています。
つまり、「自分の身は自分で守る(自助)」の観点から考えると、種火を人に預けてしまっている、たいへんまずい状況であると言えるのです。
今、お手元にマッチ(種火)をお持ちですか?

私たち(セイショップのお客様)は、普段の生活から災害時の生活までを豊かにすることを考えています。
災害時には、ライフライン(ガス)が停止し、焼く・煮る・炊く・温めることができなくなります。
そのためには、ライフラインから独立した”火種”を備えられれば答えは簡単なのですが、”備えのために他の備えを行う”ことはなかなか難しいでしょう。
だから、”普段の日常生活の中でマッチを使用する場所を確保する”ことはできないかと、私どもセイショップは考えました。
愛煙家でなくとも、キャンドルの灯り、アルコールランプ、アロマ(香木)など、マッチを利用したライフスタイルが実現可能ではないでしょうか。
中村社長は「マッチはエネルギー産業、最低限生きる保証として、火と水と食料を守っていかなければいけない」と言われました。
世界の首脳国では国家危機管理上で、自国のマッチ産業を保護しています。
各家庭に最低一つ「スライド缶入り 安全マッチ」を備えましょう。
安全マッチに関する映像資料
守りたい!神戸伝統の灯火−ナカムラマッチ・中村和弘さん [神戸市作成]
スライド缶入り 安全マッチ とは
耐久性の高いスライド式アルミケース缶入りの安全マッチです。
マッチを擦る側薬を缶の裏フタに装着することにより、外部からの湿気対策を強化しています。
さらに、マッチを一缶づつ透明ビニール袋(PP)に完封しており、防水防湿効果を高め長期間の保管にも適しています。

- マッチはアルミのスライド缶内に収納。
- マッチを擦る側薬は缶裏フタに装着
株式会社ナカムラは兵庫県の地場産業であるマッチ(燐寸)を、明治43年の創業から神戸市長田区において100年ずっと守り続けてきた老舗マッチ製造メーカー。日本のマッチ文化を伝え続け、そのマッチは神戸セレクションの企画認定がされています。
仕様 |
・マッチ棒(日本製)1缶に約20本入り
・保存性を高めたPPパックに完封・個包装
※マッチ棒に防水コーティングはされていません。 |
外寸: 縦6cm × 横3.4cm × 高さ1cm(スライド式アルミケース缶)
袋サイズ:縦13cm × 横10cm(PPパック) |
マッチの取扱い注意事項 |
- ■子供の手に触れさせないで下さい。
- ■火気、湿気に近づけないで下さい。
- ■使ったあとは必ず消火を確かめて下さい。
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株式会社ナカムラは兵庫県の地場産業であるマッチ(燐寸)を、明治43年の創業から神戸市長田区において100年ずっと守り続けてきた老舗マッチ製造メーカー。日本のマッチ文化を伝え続け、神戸セレクションでは「ポケット缶マッチ・アウトドア WATER PROOF」が企画認定されています。
安全マッチが利用できる関連商品

バイオライトは、恐らく世界最小の火力発電機だろう。
ストーブの燃焼効率を上げるためにストーブに送風機を取り付けた。
すると送風機を動かす電気が必要になった。ストーブの熱が利用できないかと考え、特殊な金属発電機を装着した。
案の定、ストーブで焚く焔によって送風機は十分に働き、燃焼効率は上がり、煙も煤も出なくなった。
すると更に電気が作られ、余分なエネルギーを外付けのUSB で使用できるようにした。こうしてバイオライトは生まれた。
バイオライトに火を焚いて、携帯火力発電機によって作られた電気でスマホを充電するのを見るのは楽しい、
煙の出ないストーブ(コンロ)として自宅やアウトドアで利用してみるのも良い。もちろん、点火にはマッチを使用していただきたい。
![ご注文方法やご購入についてのお問い合わせはMail: order@sei-inc.co.jp、フリーダイヤル0120-108-565AM10:00〜PM5:00 [平日]まで](https://gigaplus.makeshop.jp/seishop/images/design/e_brand03_image13.gif)
こちらからもお買い物が可能です。
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