水の賞味期限は種類によって異なりますが、適切に保管することで期限が過ぎても活用できる場合があります。 本記事では、ミネラルウォーター、長期保存水、そして一般的な水道水の賞味期限を詳しく解説し、期限切れの水をどのように扱うべきかご紹介します。災害時や非常時に役立つ水の知識を身につけて、万全の備えを整えましょう。
水の賞味期限は過ぎても問題ない
ただし長期間保存していると、ペットボトルなどの容器が劣化する可能性があるため、保存状態には注意が必要です。水の入ったペットボトルは直射日光を避け、涼しく暗い場所で保管するのが理想です。
参考:【参考】 ペットボトル水の賞味期限に関するお問い合わせ|経済産業省
水の賞味期限はどのくらい?
水の賞味期限は、ペットボトルやウォーターサーバ、水道水など水の種類によって異なります。それぞれの賞味期限の違いを理解しておくことで、いざという時に備えることにつながるでしょう。
ペットボトルの水
ペットボトルの水には、一般的なミネラルウォーターと災害用の長期保存水があります。 一般的なミネラルウォーターの賞味期限は、2年程度ですが、一方災害時や非常用として販売されている長期保存水は、特別な処理や厳しい密封技術が使われており、賞味期限が5年から10年と長く設定されています。
ウォーターサーバーの水
ウォーターサーバーで使用される水は、天然水とRO水に大別されます。 天然水は自然の水源から採取され、ミネラル成分が豊富で、賞味期限は約3ヶ月から半年程度です。 一方、RO水は逆浸透膜(Reverse Osmosis)によって不純物を徹底的に除去した純水で、賞味期限は約1年と少し長めです。RO水は水自体が非常に純粋で保存性が高いため、長期間の保存に向いています。
取り扱うウォーターサーバー会社によっても賞味期限が異なるため、ウォーターサーバーを購入前に確認しておくと安心です。
水道水
水道水をペットボトルに入れて保管する場合、保存環境によって賞味期限が異なります。 常温で保管すると、細菌やカビが繁殖しやすく、賞味期限は2〜3日程度です。特に夏場など高温の環境では、雑菌の繁殖が進むため、早めに消費した方がいいでしょう。
一方、冷蔵庫で保管する場合は、低温により細菌の繁殖が抑えられるため、賞味期限が1週間程度に延ばせます。ただし、長期間保存すると風味が落ちることがあるため、できるだけ早く飲むことが理想です。
いずれの場合でも、水を入れる容器は清潔なものを用い、できるだけ空気に触れないよう、しっかり蓋を閉めて保管することが重要です。
開封後の水は賞味期限内でもすぐに飲むのがおすすめ
開封後の水はほこりや雑菌が入り込む可能性があるため、できるだけ早く飲んだ方がいいでしょう。
冷蔵庫で保管する場合、雑菌の繁殖を遅らせることができるとはいえ、開封後の水は3〜5日以内に飲み切るのが理想です。この時、清潔なボトルを使用し蓋をしっかり閉めることで、少しでも保存状態を良好に保つことができます。
賞味期限の過ぎた水は備蓄用品に
水の賞味期限が過ぎた場合でも、保存状態が良ければ災害時に備えて、保存しておくことがおすすめです。 とくに大規模な災害が発生し、ライフラインが寸断されると、飲料水の確保が困難になることがあります。
このような時に、賞味期限が過ぎた水でも貴重な水源となります。日頃から水の備蓄を心がけておくことで、いざというときにも、安心して過ごすことができるでしょう。
災害発生に向けて備えておくべき水の量の目安
災害発生時には、飲料水はもちろん、調理や洗濯、トイレの使用など、生活全般に欠かせません。一般的に、飲料用と調理用だけで一人当たり1日3リットルの水が必要とされており、最低でも3日分の9リットルの備蓄が推奨されています。
このように、災害時には多くの水が必要となります。賞味期限が切れた水でも、保存状態が良ければ生活用品として活用できるため、備蓄しておくと良いでしょう。
まとめ
水の賞味期限について理解しておくと、災害時の際にも安心して飲料水としてだけでなく、生活用水として活用できます。常に十分な水を備蓄し、定期的に水の状態をチェックし、適切な保管を心がけることで、災害時にも慌てずに対処することができるでしょう。