サバイバルフーズ販売45年 非常食・防災グッズ・防災の専門店|おかげさまでサバイバルフーズは発売から45周年

お問い合わせ 電話 0120-108-565
営業時間 - 月〜金曜日(※祝日を除く)10:00 ~ 17:00

京都の舞妓さんたちが愛用する京紅(小町紅)

おはようございます。

本日で、2011年3月11日の東日本大震災(M9.1)と福島第一原発事故から 14年(5191日)です。

2024年1月1日の令和6年能登半島地震(M7.6)から 1年5か月(511日)です。

平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災(死者6,437人、重軽傷者43,792人)から 30年 です。


そして、昭和58年(1983年)年5月26日の日本海中部地震から今日で 42年 です。

日本海中部地震は、42年前に発生したマグニチュード7.7の大地震で、秋田県、青森県、北海道で合わせて死者104人(重軽傷者163人)が亡くなり、このうち100人が津波の犠牲になりました。

とくに、秋田県男鹿市の加茂青砂海岸に5〜6メートルの津波が襲い、遠足中の合川南小学校の4年生と5年生の児童ら45人が津波に飲まれ、うち13人の尊い命が失われたほか、能代市では港の工事に携わっていた36人が犠牲になりました。

この当時、過去たびたび津波被害があった東北地方の太平洋沿岸地域に比べ、東北の日本海側では津波の記憶がなかったことから、住民の津波への意識が低かったとされています。揺れたら、海岸付近にとどまらず、すぐに逃げることが大切です。

歴史的にはチリ地震津波被害(1960年)のように、まったく揺れていないのに遠隔地から大津波が襲来することもありますが、ほとんどの場合は、大きな地震の直後に、すぐ津波がくるものと考え、身を守る行動を率先して行って下さい。

※関連記事 > 池上彰(ジャーナリスト)と日本海中部地震(2010.07.19)
https://shisokuyubi.com/bousai-kakugen/index-236

紅花栄(こうかさかう / べにばなさかう)

紅花

本日5月26日(月曜日)は、七十二候(1年を72に分けた暦)の「 紅花栄(こうかさかう) 」です。

紅花(ベニバナ)が盛んに咲く頃です。


《 まゆはきを 佛にして 紅粉べにの花 》松尾芭蕉(1644〜1694)

《 行く末は 誰が肌ふれむ 紅の花 》松尾芭蕉(1644〜1694)

《 鏡なき 里はむかしよ 紅の花 》二柳(1723〜1803)


くすみのない鮮烈な赤を唇や頬にまとえば、ほんのりとした色づきが気品を漂わせる。紅をつける所作は、日本の美意識を映し出す繊細な文化のひとつです。

紅花という植物は、化粧の「紅」をしぼりとる原料花で、古くから女性たちの装いに欠かせない存在でした――。

紅花はキク科の植物で、一般に原産地は地中海沿岸とされます。
古代エジプトでは、化粧や織物の染料として使われ、古代中国では漢方薬としても珍重されました。

古代中国の張華ちょうか (AD232〜AD300)の著書「博物誌」などによると、漢の武帝の時代の外交官・張騫ちょうけん(生不詳〜BC114)という人が、西域(中央アジア)へ遣わされた時に、その土地の人たちが紅花を栽培して染色に使っているのをみて、その種子を持ち帰って、長安の辺りで栽培した、のがアジアへの伝来です。今から2200年も昔のことです。

この花が日本に渡ってきたのは5世紀頃で、遣唐使の時代にはすでに栽培が始まっており、奈良・平安の宮廷では化粧の「紅」として重宝されたそうです。

《 くれなゐの 花にしあれば 衣手に 染め付けもちて 行くべくな思ほゆ 》(作者未詳 *万葉集)


安土桃山時代の天正5年(1577年)に出羽国(山形・秋田県)の谷地地方の城主・白鳥十郎長久が、織田信長(1534~1582)に名馬(白雲雀)を贈り、たいそう喜んだ信長は、その返礼として高級な織物とともに「紅」五十斤(約30kg)を謝礼に贈ったといます(織田信長書翰)。

しかし、当時から出羽地方は有名な「最上紅花」の一大生産地でした。

恐らく、京都の方で流行していた「紅」を、東国では珍しい高級品だから喜ぶだろうと考えた織田信長は、それが出羽の名産品とも知らずに返礼に選んでしまったのかもしれません。たいへん恥ずかしい失敗談ですね。

京都の舞妓さんたちが今でも愛用する「京紅(小町紅)」は、まさにこの紅花から抽出されたもので、紅花から得られる染料は、採取の過程で微量しか取れないため大変貴重だったそうです。

とくに室町時代から江戸時代にかけては「紅一匁、金一匁」と言われるほど高価で、富裕層の女性たちの特権ともされました。

化粧品の技術が発展した現在でも、紅花由来の紅は高級品ですが、日本の伝統美を愛する人々の間では、いまも「本紅」として舞妓や伝統芸能の世界で使われ続けているのだそうです。

梅雨前線と梅雨入り

初夏が終わると、真夏日(30℃)が見られるようになるものの、まもなく梅雨(つゆ)と呼ばれる長雨の季節に入って、曇雨天の陰鬱な日が多くなってまいります。

梅雨入りの発表には、大雨に注意する季節に入ったという「注意喚起」の意味が含まれていますが、今年は、“異例”の梅雨入りスタートとなりました。


先週は、九州南部(5/16)、奄美(5/19)、沖縄(5/22)と続々「梅雨入り」が発表されましたが、九州南部の梅雨入りは、平年より14日も早く、昨年より23日も早かったものの、逆に、沖縄の梅雨入りは、平年より12日も遅かったそうです。

九州南部が全国で最も早く梅雨入りするのも、梅雨入りが九州南部→奄美→沖縄の順になるのも、1951年の統計開始以来で初めてのことで“異例”なのだそうです。

南に位置する沖縄・奄美地方の梅雨入りよりも九州南部の方が梅雨入りが早かった…異例の背景には、上空の偏西風が平年より北に位置していたから、いつもより季節の進み具合が早かった、といいます。

とくに気象ニュースでは言及されていませんが、こうした停滞前線の影響や気象パターンの変化というのは、もしかすると、昨今話題の、長期的な気候変動(地球温暖化)の影響の一環だったかもしれません。

気候変動の現状についての報告では、温暖化の影響で極端な高温や大雨が増加し、今後もさらに増えていくことが予想されているので、今回が“異常”であるならば、今後も、梅雨の豪雨に警戒を強めることが重要なのかもしれません。

取りあえず、日傘にもなる晴雨兼用の万能傘をカバンに一つ入れておかれると安心でしょう!

セイショップでは、晴雨兼用の万能傘を取り扱っています。

UVカット率が99.9%以上(ほぼ100%)で、鉄砲の弾丸の防弾素材にも使われる超丈夫なポリカーボネート素材を傘の骨に採用した強風にとっても強い「晴雨兼用の折り畳み傘」です。

「ZENTENKOU(全天候)55cm(親骨55cm/重量280g/4級撥水加工)」
https://www.seishop.jp/view/item/000000001192

今週からセイショップで取り扱う新商品ですので、ぜひお求めください。

先日、傘ソムリエの つちやさん(Waterfront) に久しぶりにお会いしお話を伺って参りましたが…、

傘業界でも、ここ数年の“酷暑”などの気候変動から、数年前までは長傘が主流だったものが、傘の生産の7割が、折りたたみ傘へと逆転している状況にあるそうです。

温暖化に伴う強い日差しとともに、気象の変化で突発的な雨も増えていますので、雨が降っていなくても、常日頃から、晴雨兼用の折りたたみ傘を一本カバンに入れておく「小災害(マイクロディザスター(Micro Disaster))対策」に心がけ下さい。

《晴雨兼用折りたたみ傘/UVCUT99.9%/ポリカーボネート採用》ZENTENKOU(全天候)55cm|ブランド:Waterfront(ウォーターフロント)

Waterfront(ウォーターフロント) 晴雨兼用折りたたみ傘 ZENTENKOU(全天候)55cm
¥2,750(税込)

ZENTENKOU(全天候)55cm(親骨55cm/重量280g/4級撥水加工)
UV・雨・風に対応する全天候型の折りたたみ傘。内側のPUコーティングにより、検査基準最高値の紫外線遮蔽率と遮光率、高い遮熱性を実現。受骨のポリカーボネート素材とグラつかないシャフトで強い風にも耐える晴雨兼用傘です。


マイクロディザスター

セイショップの雨具(傘・防水スプレー)ラインナップ|ブランド:Waterfront(ウォーターフロント)

傘屋が作った防水スプレー、強い日差しを反射する日傘、風に強い折りたたみ傘(晴雨兼用傘)など、ゲリラ雷雨や突然の雨など小さな災害(マイクロディザスター)への対策に…。


梅雨(つゆ)とは

2016年6月28日の梅雨前線
(JMA, NOAA/NESDIS, CSU/CIRA“ひまわり”トゥルーカラー再現画像)

…さて、

梅雨入りは、梅雨前線が日本付近に停滞し始める現象で、梅雨前線は、北側の冷たい空気と南側の暖かく湿った空気がぶつかることで形成される「停滞前線」です。

春から夏にかけて、この前線が本州付近に留まり、連続的に雨をもたらすようになると、気象庁は「梅雨入り(したとみられる)」を発表します。

通常、前線は、大気の状況によって南北に移動したり、活動が強まったり弱まったりするものですが、梅雨入り後には、この前線が停滞し、活発となって長雨が続くことになります。

そうして、前線が衰えてくると、今度は逆に「梅雨明け(したとみられる)」が発表される訳です。

梅雨・黴雨(つゆ・ばいう)の歴史

この梅雨という現象は、中国の揚子江流域と日本付近(日本・韓国南部・台湾)だけでしか発生しない現象だそうです。

ローマ字では“Baiu”と書き、世界共通の学術用語で、英語では“Pium Rain(スモモの雨)”ともいうらしいのですが、世界的に学術論文では“Baiu”の方が多く使われるようです。


梅雨は梅の実が熟す頃の“雨期”なので、中国では詩的に「梅雨(ばいう)」と呼びました。

また、梅雨の時には湿気で“カビ”が多くできるので「黴雨(ばいう)」とも言ったのだそうです。


古代中国・三国時代の呉の武将である周処しゅうしょ(AD236〜AD297)の著書「風土記」には《 梅雨:梅熟する時の雨 》とあったとされています。

唐代の詩人・杜甫とほ(AD712〜AD770)は「梅雨」という題の漢詩を詠みました。


・梅雨(杜甫)《 南京犀浦道、四月熟黄梅。湛湛長江去、冥冥細雨来。茅茨疏易湿、雲霧密難開。竟日蛟龍喜、盤渦与岸迴。 》
“南京の犀浦の道は、四月(旧暦4月=5月下旬〜6月)に梅が黄色く熟し、長江は水を増して流れ、暗い空から細かな雨が降る…。”


その後、唐中期の詩人・柳宗元りゅうそうげん(AD773〜AD819)も、「梅雨」と題した漢詩を詠みました。


・梅雨(柳宗元)《 梅實迎時雨、蒼茫値晩春。愁深楚猿夜、夢斷越鶏晨。海霧連南極、江雲暗北津。素衣今盡化、非為帝京塵。 》
“梅の実が時雨を迎え、広い景色のなかで晩春を迎える…。”


唐の時代(8世紀)には「梅雨」が浸透していたようです。

※関連記事 > 唐の詩人、柳宗元の防災格言(2015.12.28)
https://shisokuyubi.com/bousai-kakugen/index-580


そして、この「梅雨」が日本に伝来したのは、奈良時代(710年〜794年)と考えられています。

平安中期の公卿・藤原公任ふじわら の きんとう(966〜1041)が編纂した詩歌集「和漢朗詠集」(1018年頃)には「梅雨」という言葉を読んだ詩の一節があるのだそうで、平安時代には「梅雨」が、それなりに知られるようになっていたようです。

ただ、日本では、梅雨(ばいう)と五月雨(さみだれ)は、同じ頃の「長雨」なので同一視されることが多く、古くから日本は「五月雨(さみだれ)」と呼んでいました。


《 五月雨に 物思ひをれば 時鳥 夜深く鳴きて いづち行くらむ 》紀友則(845〜907 *古今和歌集)

《 小山田に 引くしめ縄の うちはへて 朽ちやしぬらん 五月雨のころ 》九条良経(1169〜1206 *新古今和歌集)


尚、五月雨の5月は、旧暦で、今の暦では6月頃です。


《 五月雨を あつめて早し 最上川 》松尾芭蕉(1644〜1694)

《 五月雨や 桶の輪切るる 夜の声 》松尾芭蕉(1644〜1694)

《 さみだれや 是にも外を 通る人 》宝井其角(1661〜1707)

《 さみだれや 川を隔し 友心 》望月宋屋(1688〜1766)


中国の「梅雨(ばいう)」を「梅雨(つゆ)」と読むのは日本独自のことだそうですが、どうして(つゆ)という読みが当てられるようになったのでしょうか。

日本で(つゆ)と述べた最初の文献は室町時代のもので、江戸時代(中期〜後期)ころから、次第に「梅雨(つゆ)」と呼ぶことが定着していったそうです。

文献では貝原益軒かいばら えきけん(1630〜1714)の「日本歳時記」(1688年)に

《 (五月條)此月淫雨ふる、これを梅雨つゆと名づく、又黴雨ばいうともかけり 》

とあるのが最も古い記録なのだそうです。


《 梅雨晴れの わたくし雨や 雲ちぎれ 》松尾芭蕉(1644〜1694)

《 正直に 梅雨雷の 一つかな 》小林一茶(1763〜1828)

《 咲きのぼる 梅雨の晴間の 葵かな 》夏目成美(1749〜1817)


梅雨(ばいう)を(つゆ)と読むようになったのには諸説あるといいます。

梅雨の時期には草木に露(つゆ)がつくことが多いためこの「露(つゆ)」から連想したという説や、梅の実が熟して潰れるこの時期の「潰ゆ(ついゆ)」が「つゆ」に変化したのだとか、梅雨の湿気で食べ物や衣類が傷みやすくなる「費ゆ(ついゆ)」が「つゆ」に変じたとか…、諸説あるようです。


「梅雨(つゆ)」と呼ばれて定着するまでには、実に千年もの長い時間がかかっています。

いずれにしても、日本人はこのジメジメとした季節を、どこか風情のあるものとして受け止め、呼び方にも工夫を凝らしてきたのでしょう。

気がつけば(つゆ)という言葉の響きには、曇雨天の陰鬱な季節であってさえも、どこか愛でている日本人的な情緒が込められているような気さえします。

…しかし、驚くのは、梅雨(つゆ)の読み方にも、松尾芭蕉が流行の最先端だったように見受けられることですね。



◆執筆者
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)

防災士(日本防災士機構登録No.040075)、日本人間工学会会員。
1970(昭和45)年、東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜市在住。日本大学大学院で安全工学・人間工学を専攻。大学院修了後、大手ゲーム製造メーカーに入社、企画開発、PL(製造物責任法)担当や品質管理(ISO9000)に携わる。2001(平成13)年、災害用長期備蓄食〈サバイバル®フーズ〉の輸入卸元、株式会社セイエンタプライズ取締役に就任。阪神淡路大震災で家族が神戸で罹災、日常の防災意識や危機管理の啓蒙普及を企図した無料メールマガジン『週刊防災格言』を07年よりスタート。毎週月曜日に防災格言を発信し続け2万人の読者を得ている。
【書籍】天災人災格言集―災害はあなたにもやってくる! ¥1,650(税込)




「平井敬也の防災歳時記」をメールで読みませんか?

スタッフブログ「平井敬也の防災歳時記」は、2007年から配信している防災情報メルマガ「週刊防災格言」を元に作成しています。 防災士・平井敬也が災害に備える知識を、毎週月曜日に無料でお届け。
いざという時の安心を日常の中で少しずつ備えませんか?

おすすめコンテンツ

「食」から探す

「装」から探す

「知」から探す

paymentお支払い方法について

クレジットカード

  • JCB
  • VISA
  • Diners Club
  • AMERICAN EXPRESS
  • mastercard

銀行振込・郵便振替(前払い)

代金引換

コンビニエンス決済(前払い)

セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン ミニストップ

Amazon pay

Pay Pay

>決済について詳しくはこちら

local_shipping送料・配送について

33,000円(税込)以上の
お買い上げで送料無料
(沖縄・離島・一部地域除く)

送料一律税込880円
※北海道・九州・沖縄・離島を除く
(別途送料を申し受けます)
※サバイバルフーズ以外の一部商品及びセール品を除く

>送料・配送について詳しくはこちら

mailお問い合わせ

お問い合わせはこちら

ご利用ガイドはこちら

callTEL : 0120-108-565

routerFAX : 03-5212-6253

営業時間

月〜金曜日(※祝日を除く)
10:00 ~ 17:00

運営会社 / 株式会社セイエンタプライズ セイショップ事業部

〒102-0081
東京都千代田区四番町8-13(吉野ビル1F)

>セイショップ ショールームのご案内

replaySEI SHOPについて