おはようございます。
本日で、2011年3月11日の東日本大震災(M9.1)と福島第一原発事故から 14年(5142日)です。
2024年1月1日の令和6年能登半島地震(M7.6)から 1年3か月(462日)です。
平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災(死者6,437人、重軽傷者43,792人)から 30年 です。
今週は「春の全国交通安全運動(4月6日〜15日)」です。
4月という時期は、春の雨に伴った交通事故が多くなる頃です。
自動車の運転中は、雨や強風による視界不良に注意し、歩行者は、そういう車が走っているかもしれないことを踏まえ、交通安全に気を付けて道路を横断しましょう!
冷たい雨が降り“寒い”新年度スタートとなりました。
新年度となる4月1日(火曜日)、関東甲信の各地は真冬並みの寒さとなり、ところにより積雪もあったのだとか…。
観光スポットの高尾山(東京都八王子市)には雪が降ったそうで、満開の桜と雪という幻想的な景色が楽しめたのだそうです。
4月1日の東京都心(千代田区)の最高気温は5.8℃と激寒で、4月としては、統計開始以来で最も低かった1984年(4.3℃)以来となる、41年ぶりの低温記録となりました。
その後は、上空の寒気のピークも過ぎ、西日本では気温が上がり、東京都心も先週末から春本番の暖かさが戻ってきました。
ちなみに、東京都心のもっとも遅い積雪記録はというと、1967年(昭和42年)4月17日と、1969年(昭和44年)4月17日なのだそうで、この日は関東一円が季節外れの雪に見舞われ、最低気温1.0℃、日中の最高気温も8.4℃と、真冬並みの寒さだったそうです。
1926年(大正15年)4月27日には、東京で最低気温が2.0℃まで下がって、冷やされた水に氷が張ったそうです。現在までの東京都心の氷結のもっとも遅い記録だといいます。
このように、春の寒さ(寒のもどり)は意外にしつこいようで、4月に入っても、ときおり冬の寒さが顔をのぞかせるようです。
気象学者で医学博士の藤井幸雄(1922〜1997)さんによると、春の“寒のもどり”には、二つのパターンがあるそうです。
一つ目は、日本列島が著しく移動性高気圧に覆われたときで、天気が晴れるものの、夜から朝に地面がどんどん冷え、底冷えのする寒さとなり、日中はかなり暖かいものの、朝晩は冷えて春の草花に霜害をもたらすといいます。
もう一つは、低気圧が太平洋岸を通るときに、冷たい北風が吹き、降る雨も冷たく、日中も寒さを感じるといいます。
この時期に頭痛、喘息、首や肩のこり、めまい、全身倦怠感、関節痛などが起るのは、この低気圧の影響なのだそうです。
春の気候は「春に三日の晴れなし」
《 春に三日の晴れなし 》という諺がよく知られています。
似たような古諺に、《 晴れは三日続かず 》とか《 日本晴れ、三日続けば、三日以内に雨となる 》や《 春の南風、三日雨降らず 》などもあるようです。
春は晴れの日が長続きしません。
また4月から5月の開花どきには《 花曇り七日 》という諺もあって、花が咲く頃には、南から水蒸気が流れ込むので、曇った日が続く、と昔から言われています。
春は、三日から四日おきに西からやってくる移動性高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過し、高気圧や低気圧の接近に伴って湿度が高くなったり低くなったりするため、周期的に晴れ(暖かい)、その後に雨(寒い)となって、くり返し変わる天気(気温変化)というのが大きな特徴です。
移動性高気圧の東西の幅は3000キロメートルくらいあるそうで、時速40キロほどで、日本の国土を3日から4日くらいで通過するといいます。
移動性高気圧の前面側は穏やかに晴れて、北から流れ込む冷たい空気も乾いているので、日中は春の強い日差しが差し込みます。そうして高気圧の中心が過ぎると、暖かい南寄りの風が吹きはじめ、気温が上昇します。
その後、低気圧が西から近づくにつれて、だんだん空が厚い雲に覆われてくるようになり、どんよりとしたおぼろ月夜が現れたりし、ときおり、シトシトと雨が降ったりします。
すると、この頃の日本の気温は、日本列島に向けて、西からやってくる移動性高気圧が、日本のどの辺りを通るか、で決まるとも言えそうです。
関東地方の真上や、日本列島の太平洋側の南岸沿いに高気圧が通るとぽかぽか陽気となりますが、この高気圧が日本海を通過してしまうと、北からの冷たい空気に支配されて寒くなり、そこへ三陸沖を高気圧が抜けると、西高東低の冬型の気圧配置となって、北西の強い季節風が吹き寒気がどっと流れ込んで気温が下がったりするようです。
※関連コラム記事
・星がまたたく夜の翌日は強風になる(春の爆弾低気圧のお話)(2024.04.01)
・「春雨じゃ…」穀雨と春雨のお話(2024.04.15)
世界保健デー(毎年4月7日)
真夏のように晴れた、と思ったら、雨になる。
地球温暖化も手伝って、寒暖差のとても激しい今期の “春” は体調がすぐれない人も存外多いかもしれません。
ちょうど、本日4月7日(月曜日)は、世界保健機関(WHO)が主催する国際的な健康啓発デー「世界保健デー」です。
恐らくこの気象に何等かの因果関係があると思いますが、今春は、「百日咳」やノロウイルスなどの「感染性胃腸炎」という感染症が流行しています。
とくに百日咳は、今年は、過去5年で最も報告数が多いそうで、その患者の多くが10代なのだそうです。
乳幼児では重症化の恐れもあるとされる百日咳は、法律でも、インフルエンザと同じ「五類感染症(感染症法)」「第二種感染症(学校保健安全法)」に規定される指定伝染病です。
咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌の百日咳菌(Bordetella pertussis)やパラ百日咳菌(Bordetella parapertussis)による飛まつ感染や汚染された器物などを介する接触感染で伝染するそうで、学校(学校保健安全法)では、特有の咳(短い咳が連続し、息を吸うときに「ヒューヒュー」という音がする)が消失するまで、もしくは、5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまでは学校を出席停止するようにとされているそうです。
コロナの話題がなくなった昨今では、咳をしててもマスクをかける人が、だいぶん少なくなりました。
この季節は、花粉症による咳(クシャミ)の人も多くいらっしゃいますので、咳をしている人が感染者かどうかも判別しにくものです。
マスクをしたり、手洗いを徹底するなど、引き続き、自己防衛に気を付けたいものですね。
春の “陽気” と “紫外線” の話
適度な日光浴は私たちの身体に良い影響を与える一方で、過剰な紫外線を浴びることには注意が必要です。
春の紫外線量は真夏と同じくらい多いことが知られています。
年間の紫外線量を見ると、冬の間(12月から2月)は最も少なくなりますが、春になると急増し、3月には2月の約4倍に達するといいます。
季節ごとの紫外線量は以下の通りです:
春(3月〜5月): 紫外線が急増し、5月には真夏並みとなる。
夏(6月〜8月): 紫外線量が最も多く、7月と8月がピーク。
秋(9月〜11月): 紫外線が徐々に減少。
冬(12月〜2月): 紫外線が最も少ない時期。
春先は、冬の間に肌が紫外線に慣れていないため、ダメージを受けやすくなります。特に4月から5月は気温が高くなくても、紫外線量が多い真夏並みの強さとなり、皮膚炎や紅斑(こうはん)などの症状を引き起こすことがあります。
紫外線を浴びることには利点もあります。例えば、殺菌・消毒効果や免疫機能の調整、細菌やウイルスへの抵抗力を高める「ビタミンD」の生成が挙げられます。
しかし、過剰な紫外線は皮膚のコラーゲンを破壊し、肌の老化を促進し、シミやしわ、たるみの原因となります。
「適度」を心がけ、紫外線対策をしながら日光浴を楽しむことが重要ですね。
◆執筆者
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
防災士(日本防災士機構登録No.040075)、日本人間工学会会員。
1970(昭和45)年、東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜市在住。日本大学大学院で安全工学・人間工学を専攻。大学院修了後、大手ゲーム製造メーカーに入社、企画開発、PL(製造物責任法)担当や品質管理(ISO9000)に携わる。2001(平成13)年、災害用長期備蓄食〈サバイバル®フーズ〉の輸入卸元、株式会社セイエンタプライズ取締役に就任。阪神淡路大震災で家族が神戸で罹災、日常の防災意識や危機管理の啓蒙普及を企図した無料メールマガジン『週刊防災格言』を07年よりスタート。毎週月曜日に防災格言を発信し続け2万人の読者を得ている。
【書籍】天災人災格言集―災害はあなたにもやってくる! ¥1,650(税込)
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