おはようございます。
本日で、2011年3月11日の東日本大震災(M9.1)と福島第一原発事故から 14年(5121日)です。
2024年1月1日の令和6年能登半島地震(M7.6)から1年2か月(441日)です。
平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災(死者6,437人、重軽傷者43,792人)から 30年 です。
そして、
今週の木曜日(3月20日)は、死者14人、負傷者6千300人、世界初の化学兵器による無差別テロ事件、オウム真理教「地下鉄サリン事件(1995年)」から 30年 です。
また、同じ3月20日は、九州の福岡県北西沖の玄界灘を震源に、マグニチュード7.0の地震が発生し、福岡県福岡市や玄界島を震度6弱の強い揺れが襲った「 2005年の福岡県西方沖地震(玄海地震) 」から 20年 です。
… … … … … …
玄海地震は、福岡県を中心に死者1人、重軽傷者1204人、全壊家屋140棟を数える大きな被害となり、
ほぼ全ての住宅が被害を受けた玄界島では、約1か月間にわたって全島民が島外へ避難する全島避難も行われました。
この地震の教訓は、
“どこで大地震が起きても不思議ではない”
ということでした。
福岡を襲ったこの地震は、当時の地震学者や国の地震調査委員会も知らなかった未知の活断層(調査が困難な海底の活断層)で発生した地震だったからです。
そもそも自然災害は、現在の科学技術では、明確な予知はできません。
そのため、平和な日常の今だからこそ災害に備え、安心して過ごせるよう準備をして暮らすこと…つまり、古来の諺にある「備えあれば憂いなし」という常日頃からの“備え(災害への対策)”が必要です。
※関連コラム記事
・未知の断層が揺れた福岡県西方沖地震から19年(2024.03.18)
・地下鉄サリン事件から20年(2015.03.20)
暑さ寒さも彼岸まで
先週の3月13日(木)と14日(金)には、全国的に気温が上昇し、東京都心や四国では20℃を超える4月下旬並みの暖かさとなりました。しかしその後、一転して気温が急激に下がり、東京の最高気温も9℃にまで下がり、冷たい風が吹く真冬のような寒さに戻りました。
また、先週末の土日には、低気圧が西日本から東日本の南岸を通過するいわゆる南岸低気圧の影響で、全国的に天気が大きく崩れました。これにより、西日本から東日本の太平洋岸の広い範囲では雨が降り、北日本では雪が観測されました。
この時期は、暖かくなったり寒くなったりを短い周期で繰り返しながら、徐々に春の訪れを感じられるようになります。
今週の初めから中頃にかけては、西高東低の冬型の気圧配置や強い寒気を伴う低気圧の影響により、日本各地で大気の状態が不安定になると予想されています。そのため、雨や雪だけでなく、局地的な雷雨や突風などの荒れた天気が発生する可能性があります。
さて、
本日(3月17日)は、春の「彼岸入り」です。
先祖への感謝を込め、供養を行う仏教行事である「お彼岸」は、毎年春と秋に行われ、春は「春分の日」、秋は「秋分の日」を中日として、その前後3日間を含めた7日間が期間となります。
今週水曜日(3月20日)はお彼岸の中日にあたり、天文学的には春が始まる日である二十四節気「春分(しゅんぶん)」の日となります。
科学的な視点では、春分と秋分は、太陽の中心が赤道の真上を直射するタイミングであり、一年の中で昼と夜の長さがほぼ等しい日とされています。
この現象は、地球の公転軌道上での位置によって起こり、春分からは昼の時間が徐々に長くなり、秋分からは逆に短くなります。
地球が太陽から受ける熱量は、地表から太陽までの距離ではなく、太陽光の入射角度や日照時間の長短によって決まりますので、春分を境に日が延びることで気温が徐々に上昇し、反対に秋分以降は日が短くなるため気温が下がることになります。
季節の変化の諺に《 暑さ寒さも彼岸まで 》とあります。
春の彼岸までは寒気の影響で寒暖差が大きく、1日の気温が10℃以上も変動することも珍しくありません。
しかし、彼岸を過ぎると寒波が収まり、安定して春が訪れるようになります。同様に秋も、彼岸を過ぎると急激に涼しくなることが多いです。このような季節の移り変わりを踏まえると、諺の「暑さ寒さも彼岸まで」は科学的にも概ね正しいといえそうです。
また、過去の東京では、平均的に「3月19日」が最後の雪の日として記録されていますが、これはちょうど春分前後の彼岸時期にあたるようです。
彼岸(ひがん)とは…
彼岸(ひがん)とは、“向こう岸(対岸)”、という意味の仏教用語です。
もともとはインドの仏教経典に由来しているそうですが、日本の文化や風習と結びついて発展したもので、インドや中国にはない、日本特有の言葉なのだそうです。
仏教の教えでは、太陽が沈む西に、彼岸(彼の岸)という煩悩や迷いから解放された死者の悟りの世界(極楽)があり、太陽が昇る東にあるとされる、私たちが生きている現世(此岸=しがん)とは対極の存在とされています。
そのため、太陽が真東から昇り、真西に沈む日の「春分」と「秋分」は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられるので、先祖供養をする日になったようです。
※関連コラム
・春分の日(3月20日)の祝日のお話し、暦と古代エジプト人
さて、彼岸と言えば…。
花粉症の歴史…
春本番を迎えるにあたり、花粉症シーズン真っ只中です。
スギの花は、立春(今年は2月3日)を過ぎた頃から咲き始め、ウグイスが鳴く2月上旬頃に花粉の飛散が始まります。春の気流に乗ったスギ花粉は、山裾や市街地に降り注ぎ、2月中旬から3月にかけて本格的な飛散期を迎えます。そして、3月下旬頃にスギ花粉のピークが過ぎると、次はヒノキの花粉が飛散し始めます。
現在では、スギやヒノキ以外にも、イネ科(カモガヤ、ホソムギなど)、キク科(ブタクサ、ヨモギ)やカナムグラなど、50種類以上の植物が原因で花粉症が起こることが広く知られています。これらの植物はそれぞれ異なる飛散時期を持つため、真冬を除けば、春から秋までの間、ほぼ何らかの花粉が空気中を漂っている状況です。
そのため、花粉症の方々にとっては非常に厳しい環境が続きます。
さて、
私(昭和生まれ)が“花粉症”という言葉を初めて耳にしたのは昭和50年代でした。プロ野球選手の田淵幸一選手(西武ライオンズ)が花粉症でシーズンに影響を受けたことが話題となり、それが初めての記憶です。当時は、自動車の排気ガスが花粉症の原因だと説明され、高度成長期の象徴として警鐘が鳴らされていた時代でした。
現在では、花粉症が人の免疫システムの過剰反応によって引き起こされることが解明されています。スギやヒノキの花粉が体内に侵入すると、免疫システムがそれを異物と認識し、過剰に反応することで、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が現れます。また、自動車の排気ガスや大気汚染(PM2.5など)は花粉症の症状を悪化させる一因とされています。
調べると、日本では花粉症の研究が始まったのは昭和28年(1953年)に遡ります。当時、日本花粉学の権威であった上野実朗教授がアメリカから花粉症研究を日本に紹介したのが契機でした。その後、日本では1960年代にスギ花粉症が正式に確認され、1970年代以降、急速に患者数が増加し「国民病」と呼ばれるまでになりました。
アメリカでは、花粉症研究は19世紀後半の1872年、ブタクサによる「枯草熱(Hay fever)」が契機となり、20世紀にアレルギーの概念が確立されると、体系的な研究が進みました。
近年、温暖化が花粉症に与える影響も注目されています。
温暖化により二酸化炭素濃度が上昇すると植物の成長が促進され、花粉の生産量が増加します。また、気温の上昇によって花粉の飛散開始時期が早まり、飛散期間も長くなることが指摘されています。さらに、温暖化や気候変動によって花粉のアレルゲン性が高まり、都市部では大気汚染の影響も加わり、症状が悪化する可能性があります。
花粉症の歴史は、世界では100年以上、日本でも70年以上続いています。
田淵選手が最初の患者ではなかったのですね(笑)。
現在、マスクや薬などの対症療法に加え、舌下免疫療法や抗体療法など、さまざまな治療法が開発されています。また、花粉症の原因となる都市化や環境問題といった社会的課題にも注目が集まっています。
今後、“悲願”とも言える根治に向けた研究も進むことでしょう。きっと。
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◆賞味期限25年 サバイバルフーズ[小缶]予約スタート◆
長らく完売していた「小缶サバイバルフーズの一部製品」の4月中旬入荷分について予約販売をスタートしました。
これにより、人気セット商品の予約販売を再開します。
ご納品まで少しお待ちいただきますが、この機会にぜひお求めください。ご予約順に優先的にお届けいたします。
●小缶 デラックスセット(8缶入り 約20食相当量)のご注文はコチラ。
https://www.seishop.jp/view/item/000000001158
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8月8日の日向灘地震と南海トラフ地震臨時情報発表に伴い、サバイバルフーズをはじめ、保存水、トイレ処理剤など、多くの製品で欠品が相次ぎ、納品にお時間を頂きました。
とくに弊社のサバイバルフーズを含むフリーズドライ加工食品全般については、災害備蓄への需要が高まった状態が2025年1月現在も続き、工場生産ラインでの混乱と遅延が生じています。サバイバルフーズ製品もこの影響を受け、いくつかの製品に製造の遅れも生じております。生産ラインの混乱は春頃まで続く見込みのため、お待ちのお客様にはご迷惑をおかけします。
*現在の在庫状況や即納可能な商品について詳細は↓
https://www.seishop.jp/blog/delivery-attention/
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◆サバイバルフーズ サプリメントのお得な1年セットを販売開始◆

1人12ヶ月分(12袋)を買うと1個オマケが付いてきます。
合計13個入りのお得な1年備蓄セットです。
7年長期保存だから、1年分のまとめ買い(備蓄)ができます!
日常からの栄養補助に、そして、災害時の栄養補助に、ビタミン&ミネラルの備蓄をしましょう。
◆執筆者
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
防災士(日本防災士機構登録No.040075)、日本人間工学会会員。
1970(昭和45)年、東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜市在住。日本大学大学院で安全工学・人間工学を専攻。大学院修了後、大手ゲーム製造メーカーに入社、企画開発、PL(製造物責任法)担当や品質管理(ISO9000)に携わる。2001(平成13)年、災害用長期備蓄食〈サバイバル®フーズ〉の輸入卸元、株式会社セイエンタプライズ取締役に就任。阪神淡路大震災で家族が神戸で罹災、日常の防災意識や危機管理の啓蒙普及を企図した無料メールマガジン『週刊防災格言』を07年よりスタート。毎週月曜日に防災格言を発信し続け2万人の読者を得ている。
【書籍】天災人災格言集―災害はあなたにもやってくる! ¥1,650(税込)
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