おはようございます。
本日で東日本大震災(M9.1)と福島第一原発事故から3月11日で 14年 (5093日) です。
令和6年能登半島地震(M7.6)から 1年2か月(413日)です。
平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災(死者6,437人、重軽傷者43,792人)から 30年 です。
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最初に、新着記事2編をご紹介します。
◆【連載】洞窟探検家 縣智丈の探検記 Vol.3◆
https://www.seishop.jp/blog/tomotake-agata03/
セイショップは、プロ冒険家として活躍されている縣智丈(あがた ともたけ)さんを応援しています。
セイショップで取り扱う、凄く軽いゴムボード「パックラフト」は、一般的に海外製がとても多く、体形の異なる日本人に向けには作られていません。そこで縣さんは、自分の探検で使いやすいボートを設計・開発したのだそうです。
「縣智丈の探検記」では、縣さんの魅力と数々の探検記をご紹介しています。本物の冒険家が一から作ったパックラフトブランド「グリフォンラフト」とともに、冒険記「忘れられない洞窟」をお楽しみください。
◆EVERNEWアルコールストーブのご紹介◆
https://www.seishop.jp/blog/staffblog_evernew/
弊社スタッフが釣りキャンプに行ってまいりました。
活躍したのが 世界的に有名な日本のキャンプメーカー「エバニューのアルコールストーブ」です。
セイショップが防災にもおススメする「アルコールストーブ」は、燃料に薬局やコーヒー屋で手に入る、アウトドアでは超マイナーな「燃料アルコール」を使うため、ガソリンやガスカートリッジが手に入らなくなる震災時でも売り切れの心配なく、比較的容易に手に入る燃料の一つです。
本格的キャンプ道具として進化したアルコールストーブは、その小さく軽るいボディーで想像できない火力を発揮し、ぜったい壊れないと言われる耐久性や、芸術的にまで美しい青い焔で、たいへん魅力的な逸品です。防災リュックにお一ついかがでしょうか?
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…さて歳時記コラムです。
2月下旬も再び“寒気”が長く居座るようです。
先週末にはいったん春めいた陽気に見舞われたものの、本日から、また、冬型の気圧配置が強まる予報です。
これにより、先々週に「今季一番の強烈な寒波」と報道されたものと同程度の寒気が日本列島に流れ込むようです。
今回の寒気も、数日間から1週間程度と長く日本上空に居座る予報で、民間の気象ニュースでは、三連休の2月24日(月曜日)頃まで寒波が続く予想もでています。
今週2月18日〜19日頃からは、北日本から西日本にかけての日本海側の地域を中心に荒天となる見通しで、とくに東日本の日本海側では警報級の大雪の恐れがあるとのことです。
大雪の心配される地域では、交通や物流への影響も心配されますので、外出予定の変更や大雪への対策を含め注意が必要です。
令和の米騒動、政府備蓄米放出へ…
「流通がスタックしている状況を何としても改善したい。」「投機的でマネーゲームということは明らかである。」と、江藤農相が答弁で述べられたそうで、米価の高騰から流通の円滑化を目的に政府の備蓄米が放出されるのは初めての事例だといいます。
市場に出回らずに行方不明の流通米が21万トンもあるとかで、コメの価格高騰は投機的な動きによるもので、これを牽制するのでしょうが、日銀の為替介入みたい(農水省だけど)、で何だかな、と思ったりします。
この問題は農林水産省できちんと調査して欲しいものです。
さて、今回の放出は、1993年の「平成の米騒動」をきっかけに作られた法律「食糧法(主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律)」(施行1995年11月)が論拠ということです。
実は、その前からも同じような法制度は日本にあって、戦時中の「食糧管理法」や、大正時代の「米穀法」、江戸幕府が各大名に1万石につき50石のコメの備蓄を命じた「囲米(かこいまい)制度」、平安時代の「義倉(ぎそう)」などもこれに類するものかなと思いました。
コメは日本人の主食なので、古来、災害や飢饉などに備えてコメの価格安定のため、昔から中央政府による備蓄米の放出がたびたび行われてきたもの、と思われます。
日本書紀には、1500年前の宣化天皇(AD467頃〜AD539)が
《 食糧は天下の基本であり、例え、黄金が万貫あっても飢えを癒すことはできず。真珠が千箱あっても寒さをしのぐことはできない。 》
と述べて、非常時に備えて、那津(なのつ=現在の博多付近)に、各地から集めた食糧を保管する「官家(みやけ)」を作らせたという詔勅が伝わっています。
※関連記事
・宣化天皇(6世紀頃)による食糧備蓄の詔勅(日本書紀)(2013.08.19)
江戸末期の安政2年10月2日(1855年11月11日)深夜22時に発生した東京湾直下地震(M6.9)「安政江戸地震」では、江戸市中だけで死者1万人という大災害となりましたが、
江戸幕府の対応は平時から緊急対策マニュアルが整備されていたため、地震発生の僅か数時間後の翌日からは、食糧の無料配給と物価抑制のための公定上限価格の設定が即座に実行され、それ以外にも、江戸市中のパトロール強化、死者の無料埋葬、義捐金が配られるなど復興策も次々に実施されています。
そのおかげか、火事や災害が江戸の華と言われた江戸の町は、震災からたった数年の短期間で復興をとげたのだそうです。
コメが貨幣と同じだった武家政権の時代は、意思決定も速いことから、こういう危機管理体制が優秀だったのだな、と正直に思います。
※関連記事
・安政江戸地震(1855年)で江戸幕府が発した町触れ(2008.12.08)
昨年夏頃(2024年6月以降)に始まったコメの価格高騰という異常事態は「令和の米騒動」と揶揄され、「秋に新米が出回れば落ち着く」という農林水産省の当初の見立てとは裏腹に、今年に入っても収まる兆しはみられませんでした。
政府備蓄米の放出に関わる運用ルールは、凶作や大規模災害時などの時にのみ認められていたのだそうで、今回のように流通が停滞(スタック)した際には放出できなかったようでもあります。
コメ価格の値上がから8か月余り、ようやく今年1月31日にルール改正され、放出できるようになった訳ですが、個人的には対応が遅いかな、とも思われました。
今後、コメが余ったり、財政負担が増したり、と何らかのしわ寄せが来なければ良いな、と願います。
春一番(はるいちばん)
立春(2月3日)を過ぎると、各地の気温はしだいに高くなり、梅(ウメ)や菜の花、椿(ツバキ)、タンポポが咲き、ヒバリやウグイスの初鳴きも聞こえてきます。
二月中旬から三月にかけて、暖かい南寄りの強風が吹くと、気温が四月並に急に高まる日も現れて、誰もが「春の始まり」を体感するようになります。
こうしたなか、春になって初めて吹く南寄りの強風を「春一番」と私たちは呼んでいます。
春一番は気象庁や各気象台から発表されますが、地方の気象台によっては、風速や気温などの発表条件が少し異なるそうです。
気象庁の定義では、立春(今年は2月3日)から春分(今年は3月20日)までの間に、広い範囲で初めて吹く暖かく(やや)強い南風(秒速8メートル以上)のこととされています。
先週の2月12日(水曜日)、低気圧が発達しながら日本海を進んだ影響からか、九州地方から関東地方では沿岸部を中心に風が強まりました。
そこで「きょう春一番の発表か?」とマスコミ各社がまるで判で押したよう同じような報道をしましたが、気象庁から春一番が発表されることはありませんでした。
実際には、12日の強風は南寄りの風だったそうですが、風速が秒速5メートル程度だったことから、春一番の要件を満たせなかったために、発表されなかったようです。
翌日13日には、今度は、強い台風並みの北風(冬の嵐)が吹きましたが、こちらも南寄りの風でなかったので、当然発表されることはありませんでした。
「春一番」は出現しない年もあるため、気象庁では平年日が算出されていないそうです。
元気象庁天気相談所長だった故・宮澤清治(1923〜2011)さんの調べによると、関東から九州南部までの地域の「春一番」の平年日(1961年〜1990年の平年値)は、おおよそ2月21日〜26日頃になるだろう、といいます。
今週は冬型の気圧配置が強まり、再び上空の寒気が日本列島に入ってくるようですので、“春一番”はしばらくお預けかもしれませんね。
※関連コラム
・春一番、春二番…春の突風は何番まであるのか?(2024.03.04)
・「春一番」を日本に広めた民俗学者・宮本常一のお話(2023.02.20)
「雨水(うすい)」
明日2月18日(火曜日)は「 雨水(うすい)」です。
暦(二十四節気)は、立春から雨水へと移ろいました。
「雨水(うすい)」には、これより先は雪が降らず、だいたいは降っても雨になる、という意味があります。
雪が溶け始め、雨水(あまみず)はぬるみ、草木が芽吹き始める頃となり、古来から農耕の準備を始める目安、とされてきました。
そろそろ畑仕事が忙しくなる頃です。
ただ、実際には、立春が過ぎて“寒(かん)”もあけた2月や3月になって東京都心に雪が降ることは、気象統計上はとても多いようです。
過去の気象観測データから、東京(千代田区)で雪が降るのは、12月よりも2月がもっとも多く、大野義輝・平塚和夫著『お天気歳時記』(雪華社 1964年)によると…、
《 過去83年間の統計では「雨水(うすい)」の日に東京に雪が降った回数がいちばん多かった 》
のだそうです。
さて、暦の上では、この雨水を境に、徐々に季節は春へと変わっていくことになります。
また、「雨水」が過ぎてから、はじめて迎える七十二候(1年を72に分けた暦)の初候が、2月19日(水曜日)「 土脉潤起(どみゃくうるおいおこる) 」です。
雪に代わって暖かな春の雨が降り、固くなっていた土が潤い活気づく頃という意味になります。
今後は、寒い日が三日ほど続いて、そのあと比較的に温かい日が四日ほど続く、という意味の「三寒四温(さんかんしおん)」を繰り返しながらだんだんと春に向かっていくことになります。
そのため、暖かい東風が吹いて、一時は、凍りを解くように思えても、まだ寒い日は続き、冷たく寒い冬は過ぎ去ってはいませんが、昨日まで凍っていた足もとの土からは、水蒸気が漂い、何だか土が柔らかくぬめり気をおびているのに気づく頃です。
自然も、徐々に春めいてまいります。
※関連コラム
・春一番と三寒四温の解説(2024.03.04)
◆販売再開中の25年保存「サバイバルフーズ・シリーズ」◆
8月8日の日向灘地震と南海トラフ地震臨時情報発表に伴い、サバイバルフーズをはじめ、保存水、トイレ処理剤など、多くの製品で欠品が相次ぎ、納品にお時間を頂きました。
とくに弊社のサバイバルフーズを含むフリーズドライ加工食品全般については、災害備蓄への需要が高まった状態が2025年1月現在も続き、工場生産ラインでの混乱と遅延が生じています。サバイバルフーズ製品もこの影響を受け、いくつかの製品に製造の遅れも生じております。生産ラインの混乱は来年春頃まで続く見込みのため、お待ちのお客様には、ご迷惑をおかけします。
*現在の在庫状況や即納可能な商品について詳細は↓
https://www.seishop.jp/blog/delivery-attention/
◆サバイバルフーズ サプリメントのお得な1年セットを販売開始◆

1人12ヶ月分(12袋)を買うと1個オマケが付いてきます。
合計13個入りのお得な1年備蓄セットです。
7年長期保存だから、1年分のまとめ買い(備蓄)ができます!
日常からの栄養補助に、そして、災害時の栄養補助に、ビタミン&ミネラルの備蓄をしましょう。
◆執筆者
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
防災士(日本防災士機構登録No.040075)、日本人間工学会会員。
1970(昭和45)年、東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜市在住。日本大学大学院で安全工学・人間工学を専攻。大学院修了後、大手ゲーム製造メーカーに入社、企画開発、PL(製造物責任法)担当や品質管理(ISO9000)に携わる。2001(平成13)年、災害用長期備蓄食〈サバイバル®フーズ〉の輸入卸元、株式会社セイエンタプライズ取締役に就任。阪神淡路大震災で家族が神戸で罹災、日常の防災意識や危機管理の啓蒙普及を企図した無料メールマガジン『週刊防災格言』を07年よりスタート。毎週月曜日に防災格言を発信し続け2万人の読者を得ている。
【書籍】天災人災格言集―災害はあなたにもやってくる! ¥1,650(税込)
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