おはようございます。
東日本大震災と福島第一原発事故から 13年 (4869日) です。
元日の令和6年能登半島地震から 半年(189日)が経ちました。
猛烈な暑さ(災害級の危険な暑さ)
7月に入り、最高気温が35℃以上の猛暑日が相次いでいます。
先週には、西日本、東日本の上空に強い暖気が流れ込んだ影響で、列島各地で「熱中症警戒アラート」が出され、連日、異例の暑さが続きました。
今週もしばらくは危険な暑さが続きそうですので、引き続き熱中症への厳重な警戒が必要そうです。
とくに、今夏は、太平洋高気圧とチベット高気圧の二つが通常よりも強く張り出し日本列島の上空で重なった(ダブル高気圧)ことで、猛暑をもたらしているのだそうです。
ダブル高気圧が日本を覆うと猛暑をもたらすことは知られていますが、これに伴い、まるで梅雨明けしたような厳しい暑さとなったところに、さらに上空から強い暖気が流れ込み、ときにフェーン現象による気温上昇も手伝って、列島各地の地上付近で「災害級の酷暑」となっているようです。
今年は9月まで全国的に平年より気温は高くなる見通しで、今夏は、観測史上最も暑かった昨年の夏に匹敵する酷暑となりそうです。
さて、
昨日7月7日(日曜日)には、一段と強い暖気が入り込みました。
静岡にはフェーン現象による暖かい西風も吹いたそうで、静岡県静岡市では1940年以来の観測史上最高気温となる、全国に先駆け今年一番となる「40.0℃」が観測されました。
酷暑とは?
「酷暑(酷暑日)」とは、最高気温が40℃以上のときを言います。
これは、日本気象協会が、2022年8月2日に提唱した新しい言葉で、実は、気象庁の定義(気象用語)には「酷暑」というのがありません。
名前が似ているので勘違いしている人も多いかと思いますが、「気象庁」は国の機関で、「日本気象協会」は民間会社です。
つまり、
最高気温が25℃以上で「夏日(*気象用語)」、30℃以上を「真夏日(*気象用語)」、35℃以上を「猛暑日(*気象用語)」、40℃以上を「酷暑日(*日本気象協会による)」
と呼んでいるということですね。
そして、40℃を記録した今は「猛暑(猛烈な暑さ)」でなく「酷暑(酷く猛烈な暑さ)」なのです。
どうも気象庁では酷暑という用語を文章語と捉えているらしく、そのため、恐らくですが、酷暑と言う用語は、NHKだとアナウンスでは使われずに「厳しい暑さ」「たいへんな暑さ」「猛烈な暑さ」などと言い換えられて報道されると思います。
というわけで、
気象庁には最高気温が35℃以上の「猛暑日」までしかありませんが、近年になって、夏の連日の猛暑が観測されるようになり、日本気象協会では、より効果的に暑さへの注意喚起が行えるようにと、「猛暑」を改め「酷暑」という言葉を2022年夏に新たに命名したのだそうです。
※日本気象協会 > 「酷暑日」「超熱帯夜」命名のプレスリリース(2022.08.02)
⇒https://www.jwa.or.jp/news/2022/08/17463/
日本最高気温の記録
2018年7月23日、埼玉県熊谷市で観測された「41.1℃」と、2020年8月17日、静岡県浜松市で観測された「41.1℃」が日本国内で観測された最高気温(同1位)の記録です。
上位10位までの記録を列挙すると、
3位:岐阜県美濃市「41.0℃」2018年8月8日
3位:岐阜県金山町「41.0℃」2018年8月6日
3位:高知県四万十市江川崎「41.0℃」2013年8月12日
6位:静岡県浜松市天竜「40.9℃」2020年8月16日
6位:岐阜県多治見市「40.9℃」2007年8月16日
8位:新潟県中条町「40.8℃」2018年8月23日
8位:東京都青梅市「40.8℃」2018年7月23日
8位:山形県山形市「40.8℃」1933年7月25日
となります。
そして、どの記録でも「フェーン現象」が記録に関係しているようです。
フェーン現象というのは、山の向こうから吹いてきた風が山を越えて、暖かく乾燥した下降気流となって、風下側の土地で気温を上げる現象です。
1位となる41.1℃を観測した2018年7月の熊谷市でも、その日の関東付近は北西寄りの風が入りやすい気圧配置で、その影響で日本海からの風が山を越えてフェーン現象が起きたことで、関東地方では気温が上昇したといいます。
通常、海側から涼しい風が吹くと町の気温は下がりますが、この日はちょうど、埼玉県で、海から吹く風と山からのフェーンの風がぶつかり、熊谷市では風が止んでしまい、気温が下がらずに酷暑となったようです。
また、2007年に破られるまで74年間ずっと1位だった、1933年7月25日の山形市「40.8℃」でも、この日、台風が日本海を進んだためにフェーン現象が起こり、山形市が酷暑に見舞われたようです。
もともと山形県や北陸地方はフェーンがよく吹くことで知られていますが、この時は「殺人級の暑さ」などとマスコミが報じたものの、当日の山形の湿度は26%と低く乾燥し、しかも、南西から3メートのそよ風が吹いていたので、山形県の地元民や測候所でも「(日本最高気温記録を出すほど)そこまで暑くなかった気がする…」と感想を述べるほど、体感的には、そこまで“酷暑”でもなかったようです。
熱中症警戒アラート
身体が感じる暑さ(体感温度)というのは、気温だけでなく、湿度や風速によっても変化するものです。
梅雨の時期は、温度の高さに伴って空気中に含まれる水蒸気量が増えることでムシムシとした不快な暑さとなり、これら気温と湿度から“むし暑さ”の指標「不快指数(Discomfort
Index=DI)」が天気情報では用いられています。
一般的に、不快指数が70を超えると不快感をもつ人が出始め、75で半数、80を超すと全員が不快に感じるとされています。
最近では熱中症予防を目的に「WBGT(暑さ指数)」という海外の指標もあり、環境省の熱中症警戒アラート(熱中症予防情報)で活用されています。
※環境省 > 熱中症予防情報サイト
⇒https://www.wbgt.env.go.jp/
先週7月2日(火曜日)のことです。
これから8月にかけ、一年でもっとも気温が高い時期となり、夏は野外で活動する機会も多く、熱中症の発生リスクが高まることから、気象庁と環境省が合同で「熱中症予防対策を万全に!」という啓発を同時に行なわれています。
※「熱中症予防対策を万全に!」リリース
⇒https://www.jma.go.jp/jma/press/2407/02b/netsu_20240702b.pdf
とくに、ここ数年、熱中症による救急搬送人員は毎年数万人を超え、2022年(令和4年)の熱中症で亡くなった人の数は1,477人と、死亡者数は毎年1,000人を超えるようになってきました。
今では「熱中症がは大地震や巨大台風と同じく、いちどに多くの人命を奪う警戒すべき自然災害の一つとなったのです。
でも、熱中症は、予防法を知っていれば防ぐことができます。
※熱中症の予防方法と対処方法
⇒https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness.php
地球温暖化が騒がれ、日本でも、とくに二年くらい前からは“夏の気温35℃”は平常になりつつあるように感じています。
そして、夕方から翌日の朝までの最低気温が25℃以上の暑い夜を「熱帯夜」と呼びますが、湿度が高い夏の熱帯夜は寝苦しいものです。
蒸し暑いと自律神経の働きが乱れ、血液の流れが悪くなって、体温調節機能が乱れたり、脱水症状で体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりして、体に熱がこもりやすくなり、熱中症や脳梗塞などを引き起こすリスクが高まります。
「熱中症警戒アラート」がでたら、無理せずに、遊びの予定を変更したり、外出を控えるといったことも必要です。
年々、電気代も高くなってきており、家計を圧迫するから…と我慢せず、エアコンと扇風機を併用し、涼しい寝具で工夫したりして酷暑を乗り切って頂きたいものです。
…というわけで、熱中症の予防行動を積極的にとりつつ、環境省の「熱中症予防情報サイト」などチェックし、熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒アラートを活用して、十分な対策をとりましょう。
… … … … … …
…さて、今週末の7月13日(土曜日)は、歴の上で
お盆の「迎え火(むかえび)」です。
“お盆(おぼん)”は、7月15日(8月15日)を中心に、7月13日(8月13日)〜16日まで4日間に行われる日本の仏教行事です。
夏季の夕方に野火を焚いて、ご先祖、お世話になった恩人の霊を迎え、家族、親戚らが集まって、祖先の霊を祀るというものです。
もともとは、インドの言葉(サンスクリット語)のウランバナに漢音をあてはめた仏教のお経のなかに「盂蘭盆(うらぼん)」というのがあって、それを省略して「お盆」と言われるようになったそうです。
“迎え火(7月13日、8月13日)”は、祖先の霊や魂を迎えるために焚く目印の火のことで、逆に“送り火(7月16日、8月16日)”は、お盆に帰ってきた祖先の魂を現世からふたたびあの世へと送り出すという行事になります。
山肌に「大文字(だいもんじ)の火」を焚いたり、海に「灯籠流し」したりするのは、お盆の“送り火”です。
このお盆は、室町時代から江戸時代に年中行事として定着し、その昔は、旧暦(太陰暦)7月13日〜16日に行われたそうですが…、
ところが、1873年(明治6年)に旧暦(太陰暦)から新暦(太陽暦)に改暦されると、今の新暦7月中旬が農繁期と重なるために、行事に支障がでてしまい、8月をお盆(月遅れ盆)とする地域が次第に増えたそうです。
7月に行ったり、8月に行ったりと地方や地域によってお盆の時期はまちまちといいます。
この期間は、お墓参りがてら帰郷する人も多いでしょうが、大多数の人は8月じゃなかろうかと思います。
…で、お盆といえば「盆踊り」です。
時代の変遷とともに娯楽性が強くなってきた盆踊りですが、本来の目的は、先祖の供養と豊年(収穫)の祈りといいます。
農業神を奉る民間信仰(神道)と仏教が融合した感じです。
「お盆」が、先祖や恩人ら目上の人らの魂とつながるための“縦社会”のお祭りである一方で、地域の人々との交流という“横のつながり”のお祭りが「盆踊り(念仏踊り)」と考えると、とても面白いですね。
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《 執筆者 》
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
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