おはようございます。
東日本大震災から 4,547日 が経過しました。
今週8月23日(水曜日)は、二十四節気「 処暑(しょしょ) 」を迎えます。
処暑は、夏の暑さが終わる頃、という意味で、この処暑を過ぎた頃から、だんだんと涼しくなってきます。
ただ、処暑の頃から台風の被害も増えてきますので、天気予報に耳を傾けるなどして、いつもより風水害に留意いたしましょう。
今週の水曜日、8月23日は、今から1600年前、「日本書紀」に記された日本最古の地震記録(西暦416年)「允恭5年 遠飛鳥宮(大和)地震」の日です。
遠飛鳥宮付近(奈良県高市郡明日香村)で地震が起きたという記録だけで、被害について詳細は分かっていません。
この時代の古代人は地震を「なゐふる」「なゐ」と呼びました。
「な」は土地で、「ゐ(い)」は居る場所、つまり「なゐ」とは土地を表す古語となり、その「なゐ」が「ふる=震える」ことから地震という意味になるのだそうです。
《「日本書紀」に関わる過去の防災格言》
そして、今週の8月24日、25日は、今から2000年前、イタリア・カンパニア州にある火山「ベスビオ火山(Vesuvio)」が大噴火し、ローマ帝国のポンペイ市やヘルクラネウム(現在のエルコラーノ)の町が火砕流に飲まれ壊滅(死者2,000人)した日です。
この噴火の様子を当時の古代ローマの文人・小プリニウスが書簡に残しており、後にベスビオ火山のように大量の軽石や火山灰を高く噴き上げる大規模な噴火のことを「プリニー式噴火」と呼ぶようになりました。
《「ベスビオ火山噴火」に関わる過去の防災格言》
さて、
毎日のように熱中症警戒アラートが鳴り響くなかで「(猛暑でも)涼しいまち勝浦」というニュースが話題になっていました。
太平洋沿岸の千葉県勝浦市は、昔から避暑地として知られています。
その理由は
「110年以上にわたって観測史上一度も気温35度の猛暑日がない町」
なのだとか…。
今年、全国各地で猛暑日が記録されるなかで、勝浦市役所では “夏に涼しい勝浦” を避暑観光の目玉にとアピールしています。
勝浦と言えば、学生時代の夏休みに学友の勝浦の海辺の別荘へといったことがありました。
海岸へと避暑に訪れたのですが、彼の別荘にはエアコンがなかったので、私の記憶では夜は蒸暑く眠れなかったなーという当時の苦い思い出があります。
しかし、実際のところ、気象庁の観測記録をみてみると、1906年(明治39年)以来の117年間で、本当に猛暑日が一度も記録されていませんでした。
余談ですが、1906年(明治39年)と言えば、中国では清朝のラストエンペラー溥儀(ふぎ)が生まれ、夏目漱石が「坊っちゃん」を書き、岡倉天心がニューヨークで「茶の本」を出版した年でした。
*勝浦の年ごとの気温(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/annually_s.php?prec_no=45&block_no=47674&year=1874&month=&day=&view=a2
地球全体に猛暑が襲い、地球温暖化を通り越して地球沸騰化だと騒がれている今も、どうやら勝浦には温暖化の影響はあまりないようにも見受けられます。
「史上もっとも暑い」などと言われた今夏でさえ、勝浦の最高気温は「34.5度(2023年7月17日記録)」です。
東京など首都圏で猛暑日が記録されているときに、勝浦は、2~3度くらい気温が低いようですね。
この117年間でもっとも暑かった日は、1924年(大正13年)8月23日の「34.9度」でした。
それからずっと100年間、30度~33度くらいが年最高気温ですので確かに勝浦は涼しいようです。
よくよく考えてみると、我々が感じている暑さというものは、都市化に伴う「ヒートアイランド現象」の影響が大きいのですね。
都市部では車やエアコンの室外機、工場などが熱を排出し続け、建物や道路のコンクリートやアスファルトに熱がこもり、夜になっても気温が下がりにくい。
しかし、勝浦のような太平洋沿岸では、夏場は南からの海風がひっきりなしに吹きつけます。
とくに千葉県の勝浦沖の海底は深いために、他所よりも海水温が低くなることから、冷やされた海風が南から勝浦の町への入ってきて暑さを和らげます。
なるほど、東京都心から2時間ほどの立地で、沿岸は20メートルほどの深さの海で、120平方キロにわたる広い岩礁群が構成され、暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかり合う良好な漁場の勝浦は、涼しく海の幸に恵まれた絶好の避暑地と言えそうです。
《 執筆者 》
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
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