おはようございます。
2024年1月1日の「 令和6年能登半島地震(M7.6) 」から 2年6か月 (910日) です。
2011年3月11日の「 東日本大震災(M9.1) 」と「 福島第一原発事故 」から 15年 (5590日) を迎えました。
2016年4月14日と4月16日の2日間に震度7が2度襲った「 熊本地震(M6.5、M7.3 死者275人、重軽傷者2,739人) 」から 10年 です。
1995年1月17日の「 阪神・淡路大震災(M7.3 死者6,437人、重軽傷者43,792人) 」から 31年 です。
米国とイスラエルによる対イラン攻撃(2月28日)から、4か月 (122日) です。
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…さて、先週は、各地で自然災害が続きました。
6月24日(水曜日)、ヨーロッパ(主にフランス、スペイン)を記録的な熱波が襲い、6月25日(木曜日)にはベネズエラの首都カラカス直下でM7.1、M7.5の大地震が連続発生、その25分後に、青森県で震度6強を観測する岩手県沖地震(M7.2)が起こりました。
6月26日〜27日には台風7号と台風8号の「ダブル台風」が接近した影響で、西日本に記録的な大雨をもたらし、東海や関東でも大雨となりました。
そして、6月26日(金曜日)夜には、山梨県東部・富士五湖で震度6弱(M5.6)の地震も発生し首都圏が揺れました。
「欧州熱波」が話題となっています。
6月21日頃から、フランス、スペイン、イギリスなどヨーロッパで記録的な熱波が猛威を振るいました。
通常なら夏に来るはずの熱波が1か月以上も早く到来したそうで、「オメガブロック(ブロッキング高気圧)」と呼ばれる、ジェット気流の蛇行や、高気圧が低気圧に挟まれて動かなくなる気圧配置が原因となって、“天気(熱波)”が停滞し、「ヒートドーム」という熱のフタが形成される状態となったそうです。これにより、とくにイベリア半島からフランスを中心に記録的な猛暑が襲いました。
6月24日には、フランスで、6月として観測史上最高気温の「44.3℃(ピソス)」が観測され、一日の平均気温も30度を超え観測史上最も暑い一日となったほか、連日40℃超えのスペインでも、6月22日に「45.1℃(アンドゥハル)」を観測、6月の観測史上最高気温記録を更新しました。
熱中症などで、フランスでは6月22日〜24日で少なくとも18人が死亡、スペインでは6月21日〜26日の6日間で327人(推計)が亡くなったと報道されています。
ヨーロッパでは2003年や2019年にも熱波が社会問題となりましたが、今回の熱波はやや性質が異なるようです。
2003年の欧州熱波は、かなりの長期間の猛暑と熱帯夜で、大量の死者(欧州全体で死者7万人、フランス全土だけで死者1万5千人)を出す災害となりました。
今回の6月熱波は、2003年と比べ期間が短い(1週間)ものの、早い時期から広範囲に発生したうえ、より急激で強い暑さ(40℃超え)が特徴となっています。
近年は地球温暖化の影響からか、このような極端な高温がヨーロッパでも繰り返し発生しており、従来の例外的な出来事から「頻発する気象災害」へと変化してきていると専門家らは指摘しているようです。
今年は「エルニーニョ」が既に発生しており、今後の世界の気象災害が懸念されます。
同じ時間にベネズエラと日本で大地震…が話題に
日本時間2026年6月25日(木曜日)朝7時4分〜5分にかけて中米ベネズエラの首都カラカスでマグニチュード7.1、7.5の大地震が立て続けに発生し、今度はその約25分後 7時30分に日本(岩手県沖)でマグニチュード7.2の地震が発生しました。
そして、「同じ日に各地で大地震(連動か?前兆か?)」などとSNS上で話題になりました。
ベネズエラの地震は「カリブ海プレート周辺」が震源で、日本のは「太平洋プレート境界」が震源です。
二つの地震速報ニュースが続けて流れた偶然のタイミングが、まるで連動したかのように見えたのでしょうね。
もちろん、科学的には二つの地震に因果関係は確認されていません。というより、はっきり無関係だと思います。
岩手県沖を震源とする地震では、青森県階上町で震度6強、八戸市で震度6弱を観測され、青森県から宮城県の広い範囲で震度5強や5弱の揺れが観測されました。
地震の規模はM7.2、震源の深さは約50kmで、青森県や周辺地域で建物の一部損壊や停電、交通の乱れ、エレベータ閉じ込めなどが発生し、怪我人も報告されていますが、幸い重大な人的被害は確認されていません。
この地震の活動域の東北沖合では、去年2025年11月以降から地震活動が活発化しており、M6〜M7クラスの地震が相次いで発生しています。昨日6月28日(日曜日)早朝も、同じ活動域内で、青森県と岩手県で震度5弱を観測するM6.1の余震がありました(大きな被害なし)。
一方で、ベネズエラで連続発生した2度の大地震は、ともに震源が、カラカスの西約160km付近のヤラクイ県サンフェリペ…だそうです。
160kmというと東京〜静岡くらい離れており、首都カラカスからやや遠いイメージですが、今回の地震は、22kmと浅い場所で大きな地震が2回も続いたため、かなり強い横揺れが長く続いたと考えられます。
とくに、港町のラ・グアイラと最大都市カラカスの広範囲で大被害となっているそうで、国家非常事態が宣言されています。報道では、少なくとも死者1430人、負傷者3238人、5万人以上が行方不明(6月28日現在)とあり、被害の全容の把握に時間がかかりそうです。
アメリカ地質調査所(USGS)によると死者10万人を超える可能性も示唆されています。
さて、南米ベネズエラ北部は「カリブ海プレート」と「南米プレート」の境界にあり、日本ほど頻繁ではないものの、M6〜M7クラスの割と大きな地震が周期的(数十年単位)に発生する地域として知られています。
歴史的にも、1812年の「ベネズエラ地震(M7.7 死者2万人)」、1900年「サンナルシソ地震(M8.4 死者140人 負傷者50人」、1967年「カラカス地震(M6.6 死者300人 負傷者1536人)などがありました。
この地域の地震は、プレートが沈み込む日本とは揺れ方が少し違っているそうで、ベネズエラではカリブ海プレートと南米プレートの2つが横方向にズレる地震(横ずれ断層)が特徴で、同時に、震源の深さも比較的に浅いために都市直下で揺れやすい、という地理的な特徴があるようです。
早くの復旧をお祈りいたします。
“ダブル台風”の同時接近(警報級の大雨)
先週末、台風7号と8号は、太平洋を北上して、並走するように本州に近づきました。1日に二つの台風がほぼ同時に日本に接近する“珍しい”「ダブル台風」となりました。
二つの台風の接近による雨雲への影響と、梅雨前線の影響が重なり、本州の広い範囲で“警報級の大雨”となる恐れや、二つともに関東・東海に直撃する恐れがでたことから各地で厳重警戒がされることになりました。
西日本各地で大雨となった一方で、東日本や首都圏では、台風接近のピークが分散したことで、一部地域に「レベル4・土砂災害危険警報」「レベル4・氾濫危険警報」などの発表もあり冠水・土砂災害被害も出ています。ただ、当初心配していたレベル(例えば、1時間に80ミリ以上とか、総雨量で250ミリ〜500ミリを超えるような猛烈な豪雨といった)ほどの甚大な被害につながることはなく、二つの台風は低気圧に変わりながら離れていきました。
早い時点から繰り返されていた気象庁、自治体、気象報道による警戒情報などが奏功したのも大きかったと思います。
台風8号の早い弱体化や、7号の進路が直撃コースではなくやや南寄りを通過したことなど、いくつか要因があるのでしょう。
二つの台風同士が約1000km以内に接近すると相互作用し、進路や速度が変わることがある現象を「藤原の効果」と言いますが、実際には台風同士の相互作用よりも、進路を決める大気の流れや台風の勢力変化の方が影響は大きく、結果として関東への直接的な影響が想定より限定的にとどまったのかもしれません。
それでも、6月26日〜27日にかけて、ダブル台風は西日本から東日本の太平洋側の広い範囲に断続的な雨をもたらし、一部で記録的大雨を降らせました。
6月26日、広島県や山口県の一部で「レベル4・土砂災害危険警報」が発表され、近畿地方の大阪府の生駒山では、観測史上1位となる1時間に76.5ミリの激しい雨、奈良市でも非常に激しい雨が観測されました。奈良県北西部などに「レベル4・土砂災害危険警報」が発表されたほか、京都の鴨川や大阪の寝屋川では「レベル4・氾濫危険警報」がでて、京都の岩倉川で一時氾濫がありました。
6月27日、関東の千葉県銚子市では6月の観測史上最大となる24時間雨量232ミリの記録的大雨となり、千葉県内の各所では6月の観測記録を更新する雨量が観測されました。
…さて、
台風は限られたシーズン内で、平均で20個とか25個、今年は多く29個との予測も出ていますが…と相当数発生するので、2019年8月(台風9号と10号)と2019年10月(台風20号と21号)と“ダブル台風”が月をまたいで連続して現れた年もあるように、複数の台風が太平洋上に存在すること自体は珍しくありません。
台風は通常、それぞれ別の場所で発生し別の気圧配置に流されて移動するため、進路がバラけやすく、同時に同じ場所へ集まることは起きにくいものです。
ですから、二つの台風が、ほぼ同時に、同じ場所めがけてやって来る、というのは確かに珍しい現象です。
珍しいから“危険”というよりも、台風の同時接近により雨域が重なり、かつ、梅雨前線も同時に刺激されるといった影響の重なりが もっとも心配された今回のリスク でした。
片方の湿気がもう一方に供給されると、結果として、長時間にわたって大雨が続くので、その点が心配されたのです。
それが、懸念したほど長く強くなかった、ことが今回の不幸中の幸いだったわけです。
台風8号は予想より早く関東沖を通過し、少し時間をおいて関東に近づいた台風7号も温帯低気圧に変わって東の海上に離れていきました。
通常ならば、台風通過の翌日は“台風一過”の晴天になるものですが、6月28日(日曜日)は、太平洋側の広い範囲で曇り空となり、すっきりしない天気となりました。
台風が去った後も、風の影響で、南から暖かく湿った空気が太平洋側に広く流れ込み続けているためです。
今後も雨の続くところもあるかと思います。
大雨のあとで地盤が緩んでおり、こうした場合は、少しの雨でも土砂災害になる恐れもあります。土砂災害の危険地域にお住いの方は、しばらくの間はご注意ください。
山口県などで土砂災害による被害も伝えられています。
被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
山梨県東部・富士五湖地震(震度6弱)
6月26日(金曜日)夜、山梨県東部・富士五湖で震度6弱を観測するマグニチュード5.6の比較的大きな地震が発生しました。
この地震で東海道新幹線が一時止まり、山梨・静岡・東京・神奈川・埼玉の5都県で計21人が怪我をするなどの小被害がありました。
マグニチュードの値や、近隣の震度をみると、地震規模的には、たまたま局地的に震度6弱が観測されたようにも思います。
一部マスコミで「山梨県で震度6弱以上を観測するのは“1924年以来”」と報道されましたが、これはあくまで観測記録上の推定で、「山梨県は地震が少ない(危険はない)」と誤解しないようにしましょう。
山梨県東部(丹沢〜富士五湖周辺)は深さ10km〜30kmで地震が頻発する領域であることが判明しており、ときどきM5〜M6の中規模の地震が起きることが知られている「活発な内陸地震帯」です。最近でも1983年(M6.0)、2012年(M5.4)、2021年(M4.8)、2024年(M5.3)、2026年(M5.6)と同規模の地震が起こっています。
今回の震源は富士山から約30km離れている場所だったので、こうした山梨県・静岡県の地震では「富士山噴火」との関係が心配されます。
有識者の共通見解は「富士山の火山活動とは基本的に別なので、関連は薄い」です。
また、首都直下地震や南海トラフ地震との関係も、同じ「フィリピン海プレート」の影響範囲にある地域であるので間接的な影響は多少あるかもしれないものの、科学的には全く別系統の地域なので、こちらも「関係性は薄い」とされます。
補足として、火山性地震というものは「マグマや火山ガスなど流体の動きによって、周囲の岩盤が壊れたり変形して起きる地震」を言います。今回の富士五湖周辺の地震は、富士山までは30km以上も離れている場所なので、こうしたマグマ上昇やマグマ活動に伴う岩板の崩壊の「火山性地震」とは明らかに挙動が異なる、通常の地盤の地下で発生した普通の断層破壊(逆断層)による地震となるそうです。
偶然にも、比較的に大きな自然災害や気象災害の報道が続いた1週間でした。
《 執筆者 》
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
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