おはようございます。
2024年1月1日の「令和6年能登半島地震(M7.6)」から 2年2か月 (805日) が過ぎました。
2011年3月11日の「東日本大震災(M9.1)」と「福島第一原発事故」から 15年 (5485日) を迎えました。
1995年1月17日の「阪神・淡路大震災(M7.3 死者6,437人、重軽傷者43,792人)」から 31年目 です。
そして…、
今後心配される富士山噴火に伴う大量の火山灰への対策をまとめた政府の専門家会議「首都圏における広域降灰対策検討会」の報告書が2025年3月21日に公表されて 1年 です。
降灰量に応じ住民の避難行動を4段階の「ステージ」に分類しており、降灰量が30センチ未満は原則「在宅避難」で、30センチ以上には避難を促す方針が示されています。
とくにライフラインが止まる可能性から「在宅避難」の際に食料や水(防塵マスクやゴーグル)など1週間以上を備蓄するように国民に求める方針なども示されています。
※首都圏における広域降灰対策検討会 報告書
⇒ https://www.bousai.go.jp/kazan/shutokenkouhai/index.html
また…、
2022年3月16日深夜に発生した東日本大震災の大きな余震「福島県沖地震(M7.4 死傷者251人)」から 4年 です。
宮城県や福島県で最大震度6強が観測され、岩手・山形・青森・秋田・茨城・栃木・新潟でも震度5弱以上の強い揺れとなりました。この地震で、東北地方を中心に、火力発電所が12基、水力発電所24か所が緊急停止、東北5県で14万8100戸が停電し、これに伴って東京電力でも「ブラックアウト(全電源喪失)」を防ぐ安全装置が働いたため、首都圏の1都8県208万5430戸が最長23時間にわたって大規模停電することになりました。
このように、地震による直接的な被害がない遠い地域であっても、大きな災害時には「停電」となることがあります。
この地震の1年前の余震(2021年の福島県沖地震)でも、震源から約330キロメートル離れた静岡県富士市などで、震度3〜4程度の揺れにも関わらず最大17万5000戸が10時間にわたって停電しました。
震災とブラックアウトの関係については、2年前にコラムにしています。
詳しく知りたい方は過去のコラム(下記)をお読みください。
オーム真理教 地下鉄サリン事件、31年
1995年3月20日の「オーム真理教 地下鉄サリン事件(死者14人 重軽傷6,300人)」から今週末で 31年 です。
終末思想を強く持っていたカルト的宗教団体が、終末戦争に備える名目で武装化し、阪神・淡路大震災の混乱を契機にして、人類史で初めて化学兵器による無差別テロ事件を東京都心で計画的に起こしました。
こんな漫画のような騒乱事件が現代の社会で起こるなど、誰が予想できたでしょうか…。本当に信じられません。
事件後、有毒化学物質による大量殺傷を防ぐ「サリン等による人身被害の防止に関する法律(1995年制定)」や宗教法人への監督権限の強化「宗教法人法の改正(1995年)」とともに、治安維持のための公安調査庁の監視権限強化を盛り込んだ「警察法の改正(1996年)」が迅速に行われています。
その後、これら法改正があったおかげで、霊感商法や高額献金が問題となった統一教会(世界平和統一家庭連合)に対して、文科省が質問権を行使することになり、様々な事実関係の調査が進んだ結果、今年、民法上の不法行為を理由とした史上初の解散命令が東京高裁で下されることになりました。
震災とテロが続けておこった1995年春は、私にとって、身近で災害や事件が起きていてもおかしくなく、その瞬間には、自分や家族、知人が突然亡くなったり、被害にあっているかもしれないことを強く意識した、人生で初めての経験となりました。
話は飛躍しますが、昔から災害対策(テロも災害です)では、「自助(自分と家族は自分達で守る)」、「共助(協働=地域で協力)」、「公助(国や行政の支援)」の三位一体が大切であると言われています。
普段、私たちは、道路、電力、通信、行政、医療、地域社会といったシステムが複雑につながっている社会で暮らしていることを余り意識することはありません。ですが、いったん大きな災害が発生すると、この社会システムのどこかが崩れただけで、生活全体が立ちゆかなくなります。
それ故に、災害発生時の初動(自助・共助)から、その後の支援・復興(公助)までを、できるだけ早く進める復興プロセスにおいては、これら三つの連携が、とても大切だと思います。
災害などで大きな混乱が発生したときに、どのように混乱を早期に収拾し日常を取り戻すか…私が本気で“防災”を考える切っ掛けとなったのが、この年の出来事だったように思います。
※関連コラム
・地下鉄サリン事件から20年(2015.03.20)
桜(さくら)の開花が早まるか?
春めいてきたようにも思えた天気でしたが、先週は、寒気が戻り、また低気圧も通り過ぎて、太平洋側でも一時雪がぱらつくなど、寒い日が続きました。
この時季は“寒の戻り(かんのもどり)”といって、いったん暖かくなった春先に、冬のような寒さが一時的に戻ることが多くなります。
この頃は日ごとに寒暖差が激しいものの、冬と春を行き来しながら季節が移り変わる時期で、春の暖かさが徐々に定着しはじめるタイミングでもあります。
ちょうど昨日、一昨日(土曜日・日曜日)には、日本列島が高気圧に覆われ、全国的に春らしい陽気となりました。
桜の開花を促すような暖かさで、今週は、平年よりも少し早く「さくら前線」がスタートしそうです。
各気象会社の開花予測をみると、どこの予測でも、今年は、全国的に桜(ソメイヨシノ)の開花が早まる、としています。
3月14日更新の日本気象協会(tenki.jp) の桜開花・満開予想では、
3月18日(水曜日)、19日(木曜日)に四国の愛媛、高知から「さくら前線」がスタートし、3月20日(金曜日)に福岡、名古屋、3月21日(土曜日)に東京、広島、京都などと続くとの予想です。
天気が続けば、来週には各地で満開となって見頃を迎えそうですね。
※日本気象協会(tenki.jp) の予測
https://tenki.jp/sakura/expectation/
桜開花の「600℃の法則(400℃の法則)」
桜の開花を簡易的に予想する方法として、「600℃の法則」と「400℃の法則」が昔から知られています。
いずれも、高い的中率を持つとされており、桜(ソメイヨシノ)の花芽が休眠から目ざめ、生長を経て開花に至るまでの“生長量”を、気温の積算によって推定するという手法です。
この法則については、どの資料を見ても「誰が最初に発見したか」ははっきりしていないようです。
ただ、文献をたどるかぎりでは、積算温度を使ったソメイヨシノの開花予想は、どうやら1954年に篠崎猛夫さん(当時・千葉県富崎測候所長)と安西武雄さん(富崎測候所)が産業気象調査報告にまとめた「富崎における染井吉野桜の開花予想」が最初の文献のように思いました…。
しかし、「600℃の法則」「400℃の法則」という呼び名を最初に用いた人物までは突きとめられませんでした。
さて、この「600℃の法則(最高気温の積算)」とは、2月1日以降の毎日の最高気温(℃)を足し合わせ、積算値が約600℃に達したころに桜(ソメイヨシノ)が開花するという経験則です。
「400℃の法則(平均気温の積算)」も同様で、こちらは2月1日からの日平均気温を積算し、約400℃に達すると開花するというものです。
これら二つの経験則の背景となっているのは、各地で長年記録されてきた観測データであり、とくに1966年以降は、東京・靖国神社の標本木(ソメイヨシノ)の継続観測が基礎になっているとされます。
日々の気温を足し合わせるだけである程度の精度で開花を予測できる手軽さから、実務者のあいだで「そろそろ咲きそうだ」という簡易指標として広く使われてきたのでしょう。
… … … … … …
気象庁の解説によると、桜は前年の夏ごろに、翌年の春に咲く花のもとになる「花芽」が形成されて、休眠状態に入るそうです。
その後、秋から冬にかけて寒すぎない程度の低温環境(5℃前後の気温)に一定期間さらされると、この休眠状態から覚める「休眠打破」を起こします。
休眠打破のあと春先に気温が上昇してくると、これに合わせて花芽が発育し、芽が膨らみ成長して、開花に至る、のだそうです。
植物は一般に、太陽光による光合成で生育しますが、桜の開花現象では、休眠打破は主に温度の作用によって起こり、その後の生長は光合成と気温の双方によって進みます。
桜の生長速度は温度にほぼ比例するとされ、積算温度モデルが開花日の傾向をよく説明できることは多くの研究者が認めているようです。
ただし、これらの法則は“温度の積算値だけ”で開花日を説明する経験的モデルであるため、気象の世界では「よく当たる簡易予測」といった扱いにとどまるようです。
では、どの程度当たるのかというと、過去30年のデータでは「600℃到達日」と実際の開花日との差は概ね数日以内(プラスマイナス5日)に収まるということです。
ただ、“高い的中率”とされるものの、前後10日もズレてしまえば、個人的には「外れでは」と思わなくもありません。
ソメイヨシノは、咲き始めてから満開まで7日〜10日、さらに散り始めまで3日〜5日ほどとされ、開花期間は10日〜14日程度しかありません。
日本に桜を目的に訪れる海外旅行客にとってみると、10日のズレは、かなり“際どい”ものかもしれませんね。
とはいえ、日本列島の桜前線は、南(沖縄・奄美=ヒカンザクラ) → 九州・四国(ソメイヨシノ) → 本州(ソメイヨシノ) → 東北(ソメイヨシノ) → 北海道(エゾヤマザクラ)へと北上していき、それらの開花時期の最大差は約3か月(約80〜90日)にも及ぶといわれています。
そう考えると、観光客も前線に沿って移動すれば、桜を見逃すことはないのかもしれません。
※関連コラム
春爛漫へ…桜の花とお花見のお話(2025.03.24)
《 執筆者 》
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
「平井敬也の防災歳時記」をメールで読みませんか?
スタッフブログ「平井敬也の防災歳時記」は、2007年から配信している防災情報メルマガ「週刊防災格言」を元に作成しています。
防災士・平井敬也が災害に備える知識を、毎週月曜日に無料でお届け。
いざという時の安心を日常の中で少しずつ備えませんか?






