おはようございます。
2011年3月11日の「東日本大震災(M9.1)」と「福島第一原発事故」から今年で 15年 (5450日) を迎えます。
2024年1月1日の「令和6年能登半島地震(M7.6)」から 2年 (770日) が過ぎました。
1995年1月17日の「阪神・淡路大震災(M7.3 死者6,437人、重軽傷者43,792人)」から 31年目 です。
そして…、
“令和の米騒動”を受けて、日本政府が備蓄米の放出を正式決定してから、今週でちょうど 1年 が経ちます。
その後、米価は一時的に落ち着く場面もありました。
随意契約による備蓄米が店頭に並んだ2025年春から夏にかけて、5キロ当たりの平均価格は4000円台から3500円前後まで下がりましたが、その後は、生産コストの上昇や流通の混乱、需要の根強さから再び高止まりし、現在も平年水準まで戻ったとは言えないようです。
※関連コラム
・令和の米騒動、政府備蓄米放出へ(2025.02.17)
・「令和の米騒動」と「時雨(しぐれ)」の頃の「収穫祭」(2024.10.28)
奥能登の「あえのこと」(2月9日頃)
稲作と深く結びついた日本の農耕儀礼に、農業の神様である「田の神」を家にお迎えし、今年の豊作を祈願するといった習俗(神事)が全国的に伝承されています。
ちょうど2月9日ころは、2024年1月1日の能登半島地震で大きな被害を受けた地域である石川県奥能登(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)で、「あえのこと」という伝統行事が農家でとりおこなわれていると思います。
「あえのこと」は、田の神様を“見えない客人”として、まるでそこに実在するかのようにお迎えし、もてなして、送り出すという一連の農耕儀礼で、古くから奥能登の家々に“行為伝承”で受け継がれてきた習わしで、「あえ」はもてなし、「こと」は儀礼を意味するのだそうです。
毎年12月5日ごろ、主人は冬枯れの田へ向かい、誰もいない田んぼに向け「お迎えにあがりました」と声をかけます。
主人は神様を案内するように家へ戻り、まずは風呂を勧め、湯加減まで気遣う言葉を添えます。姿は見えなくても、そこに確かに“来客”がいる前提で一つひとつの所作を丁寧に行います。
食事のもてなしでは、甘酒や二股大根など土地の恵みを膳に整え、「どうぞ召し上がってください」と語りかけます。
神様が食事を楽しむ時間を静かに待ち、やがて家族が“お下がり”をいただくことで、収穫への感謝と翌年の豊作への願いを分かち合うといいます。
年が明け、2月9日ごろになると、今度は田の神様を田へ送り出す儀式が行われます。
迎えのときと同じように風呂と食事を整え、「今年もどうぞよろしくお願いします」と祈りを込めて神様を田へと送り返します。
まるで神様のいらっしゃる匂いを感じるような独特な伝統儀礼は“奇祭”として紹介されます。
しかし、“見えない”神様を我が家にお迎えし、願い事をする風習というのならば、ほとんどの日本人なら誰もがやっていることなのです。
正月の松飾は「年神様」を我が家にお迎えするための目印であり、鏡餅は我が家にいらした年神様の依代となり、そしてどんど焼きで、年神様にお帰りいただくという、「あえのこと」と同じような一連の儀式なのです。すると、外国人にとっては、日本人全てが“まるで奇祭”をしているように見えていることでしょうね。
全国的に「雪」、関東や関西の平野部でも積雪に
2月8日(日曜日)は選挙の投票日でしたが、あいにく日本付近は強い冬型の気圧配置となり、上空に非常に強い寒気が流れ込みました。とくに上空約5,500メートル付近で−36℃以下という今季最強クラスの寒気に覆われた影響で、広い範囲で雪が降りました。
日本海では、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる帯状の発達した雪雲が流れ込み、山陰地方を中心に、北日本から西日本にかけての日本海側では大雪が続きました。また、寒気の影響が非常に強かったため、太平洋側でも大雪となった所があり、北は北海道から南は四国、九州北部にかけて、ほぼ日本全国で積雪が見られました。
とくに東北地方や九州北部では、風速20メートル前後の雪を伴った暴風、いわゆる暴風雪となり、厳しい気象状況となりました。また、北陸地方や伊豆諸島・小笠原諸島などの島しょ部では、波高5メートル近い警報級の高波を伴う荒れた天気となりました。
関東地方や関西の平野部でも雪となり、関東地方では千葉県、茨城県、栃木県、東京都の一部で一時「大雪警報」が発表されました。東京都心(千代田区)では3センチ、千葉市で4センチ、横浜市で1センチの積雪が観測され、また、宇都宮市では15センチの積雪となり、2018年以来、8年ぶりに10センチを超える積雪となったようです。
近畿地方でも北部に限らず、京都市内など中部や南部でも所々で雪が降りました。大阪市でもうっすらと雪が積もる可能性があり、もし1センチ以上の積雪を観測すれば、2014年2月以来、12年ぶりのこととなるとのことです。
今回の雪は、南岸低気圧が主因となる「典型的な関東大雪パターン」とは異なり、全国規模の寒波によるものです。寒気が非常に強く、山を越えて雪雲が流入したことで、普段は雪の少ない地域にまで雪が降る結果となった事例でした。
青森県の14年ぶりの豪雪
先週2月3日(火曜日)、青森県は平年の3倍近い降雪が続く災害級の大雪に見舞われ、県は雪害としては14年ぶりに自衛隊へ災害派遣を要請しました。
県内では、八戸市や十和田市、三沢市など積雪の少ない太平洋側の三八上北地域を除き、酸ケ湯をはじめとする山沿いで4メートルを超える記録的な積雪が続いています。津軽地方の市部でも、青森市、弘前市、五所川原市で積雪が1メートル前後に達し、広い範囲で生活への深刻な影響が出ています。
現在も強い冬型の気圧配置と寒気の影響が続き、県内は依然として非常に多い積雪に覆われています。
とくに青森市中心部では、先週、積雪が180センチ前後に達し、平年の2倍を大きく超える水準となりました。40年ぶりとも言われる積雪量により、住宅の屋根や車庫、アーケードなどの倒壊リスクが高まり、自衛隊による雪下ろし支援が高齢者世帯を中心に行われています。
被害は人身にも及び、県内では除雪作業中の転落や屋根からの落雪事故が相次いでいます。全国的にも雪害による死者は30人規模に達しており、青森市では住宅の歪みなどに不安を抱いた住民や単身高齢者が自主避難所へ避難する事例も報告されています。
災害救助法の適用により雪下ろし費用の公費負担などが始まっていますが、現場では問い合わせが殺到し、緊迫した状況が続いています。
今回の「14年ぶりの大雪」は、単なる積雪量の多さだけでなく、影響の広がりや生活被害の深刻さが際立っています。
2012年の自衛隊派遣は国道279号で約400台が立ち往生したことがきっかけでしたが、今回は平年比2.5〜2.7倍という異常な積雪が連続する寒波によって蓄積し、自治体の除雪能力を明確に超えた点が大きな違いです。
青森の豪雪は、決して雪国だけの問題ではありません。極端な寒暖差や気圧配置の変化は、どの地域にも想定外の形で影響を及ぼします。
※関連コラム
・春なれど寒し、寒気居座り列島大雪に(2025.02.10)
《 執筆者 》
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
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