おはようございます。
2024年1月1日の令和6年能登半島地震(M7.6)から2年(742日)が過ぎました。
2011年3月11日の東日本大震災(M9.1)と福島第一原発事故から今年で 15年 を迎えます。
1995年1月17日の阪神・淡路大震災(M7.3 死者6,437人、重軽傷者43,792人)から今週で 31年目 となります。
また、
史上2回目となる「南海トラフ地震臨時情報」が発表された2025年1月13日の日向灘地震(M6.9 宮崎で震度5弱)から明日 1年です。昨年(2025年)1月16日には南海トラフ巨大地震の30年発生確率が「80%程度」に引き上げられました。
阪神・淡路大震災7年のアンケート調査
1995年1月17日(火曜日)早朝5時46分、阪神・淡路大震災が起こりました。前日は「成人の日」の振替休日で、この日は三連休明けの平日でした。日の出は6時50分頃ですから、まだ暗いなか、ほとんどの人が就寝中に大きな揺れが襲ったのです。
セイショップでは「阪神・淡路大震災」から7年がたった2002年、「震災7年」をテーマにアンケート(自由記入コメント)を行い、約1300人の人たちにご参加をを頂きました。
当時被災した人や、ボランティアで駆けつけた人など、様々なお話をいただき、そのうち約100名ほどのコメントを原文ママご紹介しております。
24年前に私がまとめた古い記事ですが、他所では読めない生の声です。たいへん参考になるかと思いますので、ぜひお読みください。
●阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)コメント集(2002年)
⇒https://www.sei-inc.co.jp/bosai/1995/
広い範囲で荒れた天気、暴風や暴風雪、高波に警戒
三連休初日の1月10日(土)、急速に発達する低気圧の影響で、上空には強い寒気が流れ込みました。上空約5000メートルでは氷点下39度以下、約1500メートルでも氷点下12度以下の非常に強い寒気が南下しています。
日本列島は強い冬型の気圧配置に覆われ、等圧線の間隔が狭くなったことで、北日本から西日本にかけて広い範囲で強い北西の季節風が吹き荒れました。
三連休中は、九州北部や中国地方で雪が降り、日本海側では大雪や猛吹雪となりました。各地で瞬間的に20メートル、北日本では30メートルを超える暴風・暴風雪が観測され、北海道・東北・新潟・富山など日本海側の一部では暴風警報も発表されています。
また、関東甲信や東海から九州南部、沖縄にかけての太平洋側でも風が強まりました。関東甲信地方の山沿いや山地では大雪となるおそれがあります。
気象庁は、1月12日(月)にかけて、全国的に高波への警戒を呼びかけるとともに、積雪や路面凍結による交通障害に十分注意するよう呼びかけています。
三連休の最終日でお出かけの人も多いかと思いますが、冬の高速道路では「思わぬ通行止め」や「立ち往生」といった「雪による通行止め」もあるかもしれません。
いつも通っている道路なので大丈夫、と思い込まず、気象ニュースを確認し、時には予定を見直したり、状況に応じたルート変更を行うなど、臨機応変に対応できるようにしましょう。
※関連コラム
・大寒で、冬来たりなば春遠からじ(2025.01.20)
島根県東部と鳥取県西部で震度5強の地震(2026年1月6日)
1月6日(火曜日)10時18分頃、島根県東部を震源とするマグニチュード6.4(震源の深さ11km)の地震が発生し、島根県松江市、安来市、鳥取県境港市、日野町、江府町で最大震度5強が観測され、九州、中国、四国、関西、東海まで広い範囲で有感となりました。その10分後の10時28分頃にもマグニチュード5.1の最大震度5弱の余震が続きました。
この地震で、鳥取県境港市では長周期地震動の階級4(最大)も観測されています。
実は、島根や鳥取など山陰地方は、今回の地震と同規模と、今回よりも1周り大きな規模であるマグニチュード6〜7クラスの大きな地震がたびたび起こっている地域で、いわゆる歴史的に地震活動が活発な内陸地震の多発地域となります。
最近では、
2018年4月9日の「島根県西部地震(M6.1 島根県大田市で震度5強 重軽傷者9人 住家被害630棟)」、
2016年10月21日の「鳥取県中部地震(M6.6 倉吉市・湯梨浜町・北栄町で震度6弱 重軽傷者32人 住家被害15,408棟)」、
2000年10月6日の「鳥取県西部地震(M7.3 日野町・境港市で震度6強 重軽傷者182人 住家被害22,080棟)」
1991年8月28日の「島根県東部地震(M5.9 小被害 住家被害22棟)」、
1978年6月4日の「島根県東部地震(M6.1 小被害 住家被害60棟)」、
1977年5月2日の「島根県東部地震(M5.6 小被害 住家被害108棟)」、
などがあり、特に死者も発生した大地震は、
1943年9月10日には「鳥取地震(M7.2 鳥取平野で震度6以上死者1,083人 重軽傷者多数)」、
1872年3月14日の「浜田地震(島根県西部沿岸地震)(M7.1〜M7.3 死者804人)」が知られています。
17世紀以降の歴史記録でも、同規模の地震は数十年に1回程度で頻繁に発生しているようなので、日本でも比較的に地震の多い地域と思います。
また、島根県東部や鳥取県西部では、過去にマグニチュード6程度の地震(前震)の後に、同じ規模やもう少し大きな規模の地震(本震)が続いた事例がいくつかあるので、今後もしばらくは地震に注意が必要です。
活断層の有無にかかわらず地震対策が必要
さて、今回の島根県東部地震は「隠れた断層が動いた」のかもしれません。
気象庁では、島根県東部を震源とする地震で震度5強以上を観測するのは、記録が残る1919年以降で初めてだったそうです。
実際、山陰地方はよく分かっていない未知(と書くと少し語弊があるかもしれませんが)の隠れ活断層、いわゆる「伏在断層(潜在断層)」と呼ばれる活断層が数多く存在する可能性が有識者から指摘されている地域でした。
今回の地震の震源も過去に地震活動がよくわかっていない伏在断層で発生したものではないかと言われています。
なぜ未知なのかと言うと、活断層調査が地表の変形を手がかりにしているため、地表に現れない断層は発見が難しいことが理由です。
現在、日本列島周辺には約2,000の活断層があるとされていますが、これらは地表で確認できたものに限ります。
例えば、
・鳥取県西部地震(2000年 M7.3 負傷者182人)、
・福岡県西方沖地震(玄海地震)(2005年 M7.0 死傷1,088人)
・長野県北部地震(2011年 M6.7 死傷49人)、
・大阪北部地震(2018年 M6.1 死傷468人)、
・北海道胆振東部地震(2018年 M6.7 死傷825人)、
・能登半島地震(2024年 M7.6 死傷2,107人)
などは、いづれも当時知られていなかった断層で発生しました。
国土地理院も、活断層とは「数十万年以内に繰り返し活動した断層」だが、地表に現れない断層(伏在断層)は多数存在すると解説しています。
つまり、何が言いたいかというと、よく《活断層が無ければ大丈夫》と勘違いされている人も多くいますが、見えている断層=全ての断層ではないので、世界の地震の2割が集中する日本では「活断層の有無にかかわらず地震対策が必要」ということになるのです。
活断層が無いから大丈夫には、自分が信じたい情報だけを集めて、都合の悪い情報を無視する心理的傾向や、調査が不十分で地図に載っていないものを安全と安易に判断してしまう心理状態「確証バイアス」「権威バイアス」がかかっています。注意しましょう。
政府も、地震被害は日本国中どこにいても発生する可能性があるとして、日本全国が震度6以上の地震被害になることが一目で理解できる日本地図「確率論的地震動予測地図(全国を概観した地震動予測地図)」を作り公表し注意喚起しています。
※全国地震動予測地図(全国を概観した地震動予測地図)
https://www.jishin.go.jp/evaluation/seismic_hazard_map/shm_report/
心配な「南海トラフ巨大地震」への影響
西日本で大きな地震が発生すると心配になるのは、今後の発生が危惧されている「南海トラフ巨大地震」への影響です。
では、今回の「島根県東部地震」はどうでしょうか?
気象庁は、
《 今回の島根県東部地震は、日本海側の内陸で起きた横ずれ型の地殻内地震であり、南海トラフ巨大地震とは“場所も仕組みも違うタイプ”の地震である 》
と発表しました。
1月9日(金曜日)、気象庁で毎月開催されている「定例評価検討会(南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会)」が行われ、南海トラフ沿いについて《
特段の変化は観測されていない》という評価結果が発表されましたが、この会見のなかで、東京大学・平田直名誉教授は、島根県東部地震と南海トラフの地震との関係に言及もしており
《 検討会では議論がなく、個人的な見解だが関係はないと考えている 》
とも述べられていらっしゃいます。
つまり、多くの専門家の見解をまとめると、今回の地震が南海トラフの地震活動を誘発する可能性は考え難く「南海トラフとの関連は薄い」というよな見解となります。
正確には、今回の地震が南海トラフへの直接的な「引き金」となるとは見るべきではない、が学者の共通スタンスのようです。
ただ、山陰地方の地震活動が南海トラフを誘発したとする科学的証拠(因果関係)は確認されていませんが、歴史的な時系列を見ると、1943年の「鳥取地震」の地震活動の後に、昭和東南海地震(1944年)や昭和南海地震(1946年)が“連続して発生”した歴史的な事実があります。それ故に、一部の研究者で「弱い関連はあり得る」とする向きもあるようですが、一般的には、科学的に因果関係はほぼ無いので、偶然連続した、と考えた方が良いでしょう。
そもそも、「南海トラフへの影響なし」と「安心」は別問題で、今回の地震では、もともと近い将来に高レベルで発生する可能性がある南海トラフを“特別に”近づけたとは見なされていません。“南海トラフがいつ起きても不思議でない”との状況に変わりありませんから、引き続き各自で備えを充実させていきましょう。
※関連コラム
・12月に大災害が集中する不思議を科学する > 偶然の確率(2023.12.25)
《 執筆者 》
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
「平井敬也の防災歳時記」をメールで読みませんか?
スタッフブログ「平井敬也の防災歳時記」は、2007年から配信している防災情報メルマガ「週刊防災格言」を元に作成しています。
防災士・平井敬也が災害に備える知識を、毎週月曜日に無料でお届け。
いざという時の安心を日常の中で少しずつ備えませんか?






