おはようございます。
今日(8月11日)は「山の日」の祝日です。
本日で、2011年3月11日の東日本大震災(M9.1)と福島第一原発事故から 14年(5268日)です。
2024年1月1日の令和6年能登半島地震(M7.6)から1年7ヶ月(588日)です。
平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災(死者6,437人、重軽傷者43,792人)から 30年 です。
地球温暖化と密接に関係する異常な高温と大雨の増加
8月8日(金曜日)には、マリアナ諸島付近で台風11号が発生するなど、この一週間で台風が3つ発生しました。
いずれも日本列島に直接上陸はしていませんが、高波や湿った空気の流入による大雨などの影響が出ています。
これから9月にかけ、台風シーズンが本格化しますので、雨への備えを十分にしておきましょう。
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さて、先々週から記録的な猛暑が続いたと思ったら、今度は梅雨末期のような雷雨が各地で降っています。
とくに、梅雨明け以降も前線が長期間停滞し、線状降水帯の発生が相次いでいます。
北陸や東北、関東、北日本と九州北部・南部では、台風の接近や通過の影響から、前線や低気圧の活動が活発化し、その前線が南下してきたために、非常に暖かく湿った空気が多量に流れ込み各地で線状降水帯が発生し、極めて激しい大雨が降り続いています。
8月7日(木曜日)、石川県金沢市では、8月の平年1か月分の2倍以上となる331.5ミリの大雨が僅か半日で降り、金沢市で災害救助法適用が決定されました。
翌8日には、鹿児島県薩摩地方の霧島市では、24時間の雨量が500ミリを超える(1976年からの統計開始で観測史上1位)猛烈な雨が降り「大雨特別警報」も発表され、河川氾濫や土砂災害が相次ぎ、多くの住宅で浸水被害となりました。
いずれも観測史上最大を更新する災害級の大雨となっています。(被害地域の一日も早い復旧を、お祈りしています。)
これら異常な高温と異常な大雨は、国内外の研究機関や気象庁の報告では、地球温暖化の影響と密接に関係していると考えられており、温暖化による大気中の水蒸気量の増加が、豪雨の規模の拡大に影響を及ぼしているのだといいます。
すると、異常な高温と異常な大雨は、今後も地球温暖化で、より頻繁に、より激しくなっていく、ということなのでしょう。
先日、朝のテレビ番組で、あるコメンテーターが今回の局地的な雨の報道に際し「スコール」と連呼していました。
スコールは、本来は熱帯・亜熱帯地域特有の激しい雨を指す気象用語なので、報道番組内の気象解説の場で、日本の雨のことをスコールと呼ぶのは厳密には誤りとなります。
ですが、まるで日本が亜熱帯化したような“蒸し暑さ”とともに降る1時間に100ミリを超えるような猛烈な局地豪雨には、まるで“スコール”と比喩的に表現するしかないほどの“異常な怖さ”を私も感じます。
今回のコラムでは、日本の気候にとっての“異常”について、お話したいと思います。
史上もっとも暑い一日「歴代最高41.8℃(2025年8月5日)」
先週8月5日(火曜日)と8月6日(水曜日)は、国内各地の最高気温の記録が続々と塗りかえられるような、異常高温の日となりました。
この2日間だけで、
群馬県伊勢崎市で「41.8℃(歴代1位)」、
静岡県静岡市で「41.4℃(歴代2位タイ)」、
埼玉県鳩山町で「41.4℃(歴代2位タイ)」、
群馬県前橋市で「41.0℃(歴代8位タイ)」、
埼玉県熊谷市で「40.7℃(歴代20位タイ)」、
茨城県古河市で「40.6℃(歴代26位タイ)」、
群馬県高崎市上里見で「40.5℃(34位タイ)」、
東京都青梅市で「40.4℃(39位タイ)」、
東京都八王子市で「40.3℃(51位タイ)」、
栃木県佐野市「40.2℃(63位タイ)」、
群馬県館林市「40.2℃(63位タイ)」、
東京都府中市「40.0℃(83位タイ)」、
埼玉県所沢市「40.0℃(83位タイ)」、
埼玉県秩父市「40.0℃(83位タイ)」
…と40℃超の猛暑が列島を席巻しました。
8月5日には、群馬県伊勢崎市で国内の歴代最高気温記録となる「41.8℃」が観測され、関東地方を中心に12地点で40℃以上が観測されました。
同じ日に40℃以上が観測された地点数では、統計開始の1898年以降の127年間で史上最多を更新したようです。
なお、同日に40℃以上を観測した地点数の歴代2位は、6地点(2024年7月29日の観測)だったと思うので、1年で観測地点が倍に増えていたことにも驚きますが…。
仕事柄から長く気象を見てきた私も、ここまでの状況を聞いたことも見たこともないため、正直驚きを超えて愕然としてしまいました。
翌日8月6日も、関東で40℃に迫る暑い日となり、4地点で40℃以上が同時に観測され、静岡で観測史上2位タイの「41.4℃」が観測されたのでした。
40℃を超えるような“酷暑”が観測されるのは、今から30年昔の1990年代(平成時代)に入るまで、ほとんどないことでした。
そのため、ここ10年の猛暑や酷暑の報道は正直なところ異常といえる状況のように思います。
これらは、フェーン現象による一時的な高温も要因の一つですが、相次ぐ最高気温の記録更新は、地球温暖化をはじめとする気候変動の影響を強く示唆しているものと考えて差支えないでしょう。
日本初の気温40.0℃越えのお話
日本で初めて、気象庁による公式観測で「気温40.0℃越え」が確認されたのは、1927年(昭和2年)7月22日のことで、今から約100年前の昭和初期に溯ります。
四国山地の南側に位置し、フェーン現象の影響を受けやすい愛媛県宇和島市ではこの日「40.2℃」が観測され、当時としては驚異的な高温記録として歴史的ニュースとなりました。
その6年後、1933年(昭和8年)7月25日、山形県山形市で「40.8℃」が観測され記録が塗りかえられました。
ほとんど知られていませんが、3位の記録は、山形県酒田市で1978年(昭和53年)8月3日に観測された「40.1℃」です。
つまり、一昔前までの日本最高気温記録は
【1位】:山形県山形市「40.8℃」(1933年7月25日)
【2位】:愛媛県宇和島市「40.2℃」(1927年7月22日)
【3位】:山形県酒田「40.1℃」(1978年8月3日) *戦後初の40℃超え
でした。
実は、この昭和時代、日本で40℃超えが観測されたのは、その後、地球温暖化がはじめて話題になり始めた1994年(平成6年)になるまで、この三回しかありませんでした。
1位の「40.8℃」は、2007年(平成19年)8月16日に岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で40.9℃が観測されるまで、日本最高気温記録として74年間も1位に君臨し続けました。
2位の「40.2℃」も、1994年(平成6年)8月4日に静岡県天竜で40.6℃が観測されるまでの約61年間、ずっと2位のままで、
そして、3位の「40.1℃」も、1994年8月4日まで16年間、ずっと3位のままだったのです。
昭和初期の記録が21世紀まで破られなかったというのは驚異的ですが…、
実に、30年昔までは、40℃を超えるような気温は、上記の3つくらいしかなく、日本で40℃超えは、非常に稀な珍事くらいの印象しかなかったのです。
ちなみに、現在(2025年8月10日時点)までに更新された日本最高気温の歴代記録をみてみると…、
ずっと1位だった山形の「40.8℃」は、現在では歴代16位タイ記録まで順位を落とし、2位の宇和島「40.2℃」は63位タイ、3位だった酒田「40.1℃」は77位タイ記録となっています。
この127年間で日本で40℃以上の気温が観測されたのは、全部で「103回」ありますが、そのうち100回の観測は1994年以降なのです。
そして、ほとんどの95回(92%)は2000年以降になってから観測された記録ですから、これが気候変動なのか、と考えるとすえ怖ろしくもなる、というものです。
間違いなく、今後も歴代記録は更新され続けるでしょう。
“猛暑”が話題になったのは1990年代に入ってから…
さて、1990年(平成2年)は「観測史上1位」が流行語大賞に選ばれるほど、異常気象が頻発した年でした。
当時の日本観測史上最高記録となる「年平均気温(14.0℃)」が観測されたこの年、私の記憶では、この年くらいから徐々に「猛暑」という現象が注目されるようになりました。
1990年の梅雨明け頃からは、関東〜西日本各地の広い範囲で30℃の以上の猛暑日となり、当時“日射病(今の熱中症)”が話題に上るようになったように思います。
1990年以降には、屋外だけでなく室内でも脱水症状で熱中症を発症して救急車で搬送されるような事例も増えたので、従来の「日射病(熱射病)」では説明しきれない症状に注目が集まり、しばらくして、日射病とは呼ばず「熱中症」に病名が統一されることになりました。
また、同時に、この頃からクーラー(エアコン)が家庭に急速に広まることになります。
つまり、一般の人たちには、地球温暖化(気候変動)が、初めて体感されるようになったのが1990年代かな、と思います。
※関連コラム
・思則有備 > 最高気温を考える(2004/08/02)
・“史上最も暑い7月”に考える「涼しさ」と「暑さ」(2023.07.31)
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・82年前の記録的「猛暑」と台風のお話(2024.09.23)
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・カムチャッカ半島地震の津波騒動と「酷暑論」(2025.08.04)
《 執筆者 》
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
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