おはようございます。
本日で、2011年3月11日の東日本大震災(M9.1)と福島第一原発事故から 14年(5205日)が経ち、2024年1月1日の令和6年能登半島地震(M7.6)から 1年5か月(525日)となりました。
また、今週6月12日(木曜日)は、1978年の宮城県沖地震(M7.4 死者28人)から 47年 です。
6月14日(土曜日)は、2008年の岩手・宮城内陸地震(M7.2死者・行方不明者23人)から 17年 です。
6月15日(日曜日)は、近代日本で最大の津波被害(死者21,953人)となった明治29年(1896年)三陸地震津波(M8.5)から 129年 です。
6月11日(水曜日)は、雑節「 入梅(にゅうばい)」です。
暦の上では“梅雨入り”となりますので、この頃になると、梅雨に入ったとか、梅雨明けがどうだとか、という話題がさかんに気象ニュースに取りざたされるようになります。
実際は、梅雨と直接的な関係はなく、統計的に、この頃から梅雨に入るので、ただ単に「入梅」と名が付いているだけです。
この“雑節(ざっせつ)”というのは、中国から伝わった正式な暦(二十四節季)を補うため補助的に日本で生まれた独自の暦ですが…、
本場中国の古い暦には、実は「入梅」のほかに「出梅」という暦が存在するものの、日本の暦に「出梅」は見当たりません。
入梅後30日目を「出梅」と呼ぶそうで、これも、統計的に梅雨期が過ぎて真夏となる頃なので、そう呼んだだけのようです。
《 入梅や 蟹かけ歩く 大座敷 》小林一茶(1763〜1828)
《 あをあをと 墓草濡るる 梅雨入りかな 》飯田蛇笏(1885〜1962)
《 洋傘の 鉄心重し 梅雨入雲 》松崎鉄之介(1918〜2014)
…さて、昨日6月8日(日曜日)、梅雨前線が北上して本州付近に停滞したようなので、今週中にも西日本、東日本の広い範囲が“梅雨入り”となりそうです。
今週初めは、暖かく湿った空気の影響で、停滞した梅雨前線の活動も活発となるため、西日本などで大雨の予報もでているようです。
梅雨入りの発表は、これから1か月くらいは大雨の季節に入るので注意ください、というメッセージとなります。
梅雨入りの発表後は、普段よりも大雨と土砂災害に警戒するように心がけましょう!
これから梅雨入りとなりますので、外へお出かけの際は、カバンに雨具を忘れず準備下さい。
備えあれば、憂いなしです。
※関連コラム > 梅雨入りの発表のお話(2024.06.10)
セイショップの雨具のご紹介
セイショップでは、日本唯一の傘ソムリエさん監修のもと、強風に強く、雨水をよく弾き、UVカットも出来る晴雨兼用の万能傘を取り扱っています。
おススメは「ZENTENKOU(全天候)55cm」と「富山サンダー インバッグ 70cm」という名前の「折りたたみ傘」です。
とくにZENTENKOU(全天候)は、紫外線カット率100%(UPF50+)という最高レベルの日傘性能を備えながらも、風速30メートル級の暴風雨に耐え、しかも280グラムと軽い“防災(備え)”に特化したような晴雨兼用折りたたみ傘です。
数多の傘メーカーと比較しても、最高レベルの性能を誇るのにも関わらず、お値段が2,750円と安く「コスパ最強」の傘なのです。
調べると、こうした安い傘(UVカットの後加工が施された日傘)は、メンテナンスをしないと2年程度の寿命とされますが、特殊な布でUVカットの性能が長持ちする数万円の高級日傘も、実際は5年程度の寿命と考えられています。
傘は、使っているうちにコート性能が劣化し、骨や布も傷んくる消耗品ですので、「防災」という割とハードな場面での利用を想定した“晴雨兼用の傘”では尚更でしょう。
2年ごとの買い替えを考慮したとしても、やはり、コスパに優れているな、と実感します。
Waterfront(ウォーターフロント)
晴雨兼用折りたたみ傘 ZENTENKOU(全天候)55cm [UVカット100%]
¥2,750(税込)
ZENTENKOU(全天候)55cm(親骨55cm/重量280g/4級撥水加工)
UV・雨・風に対応する全天候型の折りたたみ傘。内側のPUコーティングにより、検査基準最高値の紫外線遮蔽率と遮光率、高い遮熱性を実現。受骨のポリカーボネート素材とグラつかないシャフトで強い風にも耐える晴雨兼用傘です。
Waterfront(ウォーターフロント)
富山サンダー インバッグ 70cm [UVカット90%]
¥3,960(税込)
富山サンダー インバッグ 70cm(親骨70cm/重量419g/4級撥水加工)
過酷な富山の風雪にも耐えられる長傘レベルのビッグサイズ折りたたみ傘。強固な合金パーツを骨の接合部に使用した壊れにくい傘です。水滴を弾く4級撥水加工と、晴れの日でも使える紫外線カット加工付き。。
セイショップの雨具(傘・防水スプレー)ラインナップ|ブランド:Waterfront(ウォーターフロント)
傘屋が作った防水スプレー、強い日差しを反射する日傘、風に強い折りたたみ傘(晴雨兼用傘)など、ゲリラ雷雨や突然の雨など小さな災害(マイクロディザスター)への対策に…。
フィリピン・ピナツボ火山大噴火(1991年6月9日)
…さて、
本日(6月9日)は、20世紀最大規模の火山噴火災害とされるフィリピンの「ピナツボ火山大噴火」から 34年 です。
この火山噴火で発生した大量の噴煙(二酸化硫黄)は、地球の成層圏にまで達しました。
噴煙は、その後も数年にわたって地球全体に滞留して、噴火後、地球の平均気温は0.5℃ほど下がったとされます。
日本では、噴火から2年後の1993年に日照不足による記録的冷夏となり、米の生産量が前年比74%にまで減少し、政府でタイ米やアメリカ米の緊急輸入を行なう「平成の米騒動」に発展しました。
記録的な農作物の不作の原因の一つには、実は、こうした遠い異国で発生した巨大災害が大きく関与している訳です。
噴火は、最大レベル8(人類滅亡クラスの破局噴火)まである火山爆発指数(VEI)で「レベル6」という規模でした。
これは、1707年の富士山宝永噴火の10倍、1914年の桜島(大正大噴火)の100倍というものです。
ピナツボ火山の噴火前の標高は 1,745メートルでした。
この噴火で山頂は吹き飛び、標高は1,486メートルまで低くなりました。
そして、山頂部には直径約2.5キロメートルもの火口湖(カルデラ湖)が生じました。
実は、このピナツボ火山、有史以来の噴火記録の無い火山でした。
そのため、噴火への警戒は全くされていませんでしたが、噴火の1月ほど前から地震や火山ガス噴出が増えるなど前兆現象が多発したので、噴火直前まで警戒観測が行われ、噴火までに近隣住民らの避難は的確に実施されたそうです。
巨大噴火の割に人的被害は少なかったとされる災害ですが、それでも、この噴火で900人近くが犠牲となりました。
フィリピンのルソン島の中央平原にあるバンバン川流域を中心とする稲作地帯(約860平方キロメートル)は、大量の火山灰や火山堆積物(泥流)で甚大な被害を被り、その後も、被災地では雨季になると毎年のように火山泥流が発生する二次災害が続くことになりました。
噴火発生から1995年までの4年の間に、新たに300人以上が水害等で亡くなり、1万8千棟の家が全半壊しました。
江戸時代の富士山宝永噴火でも、1〜3メートルと言われる大量の火山灰が、その後も雨で流され、巨大な泥流となって川を氾濫させたことが知られています。
とくに静岡県と神奈川県を流れる酒匂川流域では、噴火後も100年近くにわたって土砂災害が続いたと記録されています。
火山噴火災害は、爆発的な噴火ばかりに目が行きがちですが、降り積もった大量の火山灰や火山堆積物の処理が重要な課題となります。
※関連コラム
・“ムンクの叫び”と“火山噴火”の深い関係(2024.05.20)
・富士山と火山ガスのお話(2024.07.01)
・「夏めく」季節と「改正活火山法」1年(2025.05.19)
◆執筆者
SEI SHOP(セイショップ)総合プロデューサー
平井敬也(ひらいひろや)
防災士(日本防災士機構登録No.040075)、日本人間工学会会員。
1970(昭和45)年、東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜市在住。日本大学大学院で安全工学・人間工学を専攻。大学院修了後、大手ゲーム製造メーカーに入社、企画開発、PL(製造物責任法)担当や品質管理(ISO9000)に携わる。2001(平成13)年、災害用長期備蓄食〈サバイバル®フーズ〉の輸入卸元、株式会社セイエンタプライズ取締役に就任。阪神淡路大震災で家族が神戸で罹災、日常の防災意識や危機管理の啓蒙普及を企図した無料メールマガジン『週刊防災格言』を07年よりスタート。毎週月曜日に防災格言を発信し続け2万人の読者を得ている。
【書籍】天災人災格言集―災害はあなたにもやってくる! ¥1,650(税込)
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